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羨ましかったのかもしれない…。
俺も気付けていたら、アイツを失わずに済んだのかな…
あんな風に落ちる前に引っぱたいてやれたら、、。
なんて、”たられば”を今更言ったってしょうがないし、僕らしくないよね。
それに感傷に浸っている場合でもない。
目の前の呪霊を消し去ると五条はハハッと乾いた笑いを響かせる。
どうやら上は嫌がらせが趣味らしい。
次から次へと舞い込んでくるクソみたいな任務に嫌気がさして危うくスマホをカチ割るところだった。
「伊地知、早く出して」
「はっはい!!」
「それと、マジビンタ」
「えぇ!?!?」
結果、無情なビンタが伊地知を襲うことになった。伊地知…少しはちゃんと休むんだよ。
・
「ねぇアイツ上の空じゃない?」
「あぁ。そうだな」
私達一年三人での任務が課されていた。移動中も帳が降ろされてからも、アイツ…虎杖はどこか遠くを見ているように見えた。こんなに話が噛み合わないことは今までに無かったし、勝手に宿儺がケヒケヒ気持ち悪く笑っていても反応が無かった。
「おい、虎杖」
…
「おい、」
……
「虎杖っ!!!」
「ぎゃあぁっ!、!なんだよ伏黒急にでっかい声だすなよ〜」
慌てたようにそんなことを口走る虎杖に伏黒は呆れてものも言えないようだった。
だが、私はそんな虎杖が気持ち悪くて背中に一発平手をぶち込む。
痛そうにその場にうずくまるそいつを見ながら”シャキッとしろ!”と怒鳴りつけた。
ポカンとこちらを見上げ、数秒そうしてから”ごめん”と力なく言葉を絞り出す。
その何もかもが気持ち悪くてさっさとビルへと足を動かした。
まったく、調子来狂うっつの。
「気配近いわね」
「あぁ、慎重に行くぞ」
・
任務はなんとか達成できたけど、アイツの使えなさと言ったら…。
何を悩んでるんだか知らないけど、他人に迷惑かけるのだけは止めて欲しいわ。
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さんふね(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメント有難うございます!今の所オチは決めてません。。オチを作る予定が無かったもので…五条さんコールが強ければそのようなお話になるかと思います(´▽`)これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年7月13日 20時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - 皐月さん» 皐月さんコメント有難う御座います!更新速度が落ちているこの作品ですがそのように言って頂けて有り難いです。これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年4月23日 16時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - 私の中で「どなたか書いてくださらないかなぁ」と、ムラムラ(笑)してた呪術廻戦と刀剣乱舞のクロスオーバー。神作品を書いてくださり、本当にありがとうございます!御無理はなさらず、更新頑張って頂けたらこれ幸いです^ - ^ (2021年4月14日 22時) (レス) id: d0dd666c8e (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメント有難う御座います!とっても嬉しいです!!有難う御座います!(大声)今後とも宜しくです (2021年1月27日 23時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さんふね | 作成日時:2021年1月24日 21時