花蘇芳を飲み込んで 〈刀剣乱舞×呪術廻戦〉

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「なんか顔やつれてない？ちゃんと食べてる？？」




『硝子さんだって煙草してるじゃないですか、』




"これは精神安定剤"と訳のわからないことを言いながら煙を吐き出す硝子さん。ホントに医者かこの人。


そして私はここに世間話をしに来ている。


肩の経過を見てもらってるってのもあるけれど。






「最近の悟はどう？」




『どうって…任務行ってるじゃないですか』




どこか楽しげにそう切り出す硝子さんはまるで他人事だと思っている。
この間の菓子パもそうだけど、何故か五条悟が関連してくる催し物に参加させられる私。



清光達には嫌ならちゃんと断りなって言われてるんだけど別に嫌じゃないし、悠二達と遊ぶの楽しいからいいかなって感じ。




五条さんも突っかかってくるわけでもないので、ホントに引率の先生感があって特になんとも思わない。




「今度ご飯食べに行こうとか言われてるんでしょ？」





『あぁ。断りましたよ？』





「マジ？ウケる。」





確かに、誘われた。ご飯行かない？って軽いノリで。


かなり忙しかったのと、審神者ってあんまり緩くないから軽々しく仲良くなりすぎるのもダメだろうと思ったから。
私達の時代じゃないことは確かだから、干渉しすぎると時代に影響するからってのもある。




規則にそういうことも書いてあるしね。







『私、独身でいいと思うの。刀剣の皆がいるし。』




「確かに。家族みたいだもんね」




その言葉に少しだけ頬が緩む。誰かにそうやって言ってもらうと何故だかとても嬉しい。




『それよか硝子さんは良い人いないんです？』




「この職じゃあね…ま、私も今はいいかな」




保険の先生的ポジなら知らんうちに結婚して子供が出来て寿退職していく勝手なイメージがある。
本人が欲しいと思っていないならいいか。




「あるじ様！！異常な数値がこの近くに！」




『えっ？！わー、…第四部隊を出す！すぐ用意して！』





突然のこんのすけの報告に右往左往しながら頭を動かす。
硝子さんにお辞儀をして医務室を後にした。



今稼働している部隊を呼び戻すのは得策じゃないので、大変だけど新たに一部隊出陣させる。
ゲートを開いたこんのすけのもとに顕現する男士。



すぐさま出陣していった彼等の背中を見つめて私は額の汗をぬぐった。

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