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最近、高専の近くに遡行軍が出没するようになっている。このあたりには呪霊は少ないのに…。
どういうことなのだろうか。
朝から本丸でばたばたとしなくてはいけないことに無性に腹が立つ。
今ならカエルも潰せそう(根拠のない自信)
『第一、第二はいつも通り任務について…第三は高専の周辺を警戒』
”了解!”という元気な声で皆が高専の寮につながるゲートへ急ぐ。
おじいちゃん達足速いなぁ。
『さてこんのすけ。暇だね』
「いいえ、あるじ様。経過報告書を書くように司令がでています。」
クソッッ。
怪我したのが利き手じゃないからってそういうことするよね。煩い肩のこんのすけの言うとおりに執務室へと重い足を動かした。
・
狐に急かされながら書類と向き合っていたそんな昼下がり。
欠伸を噛み殺す私の顎にその狐が華麗なアッパーを決め込んだ。
『ゴァフッッ!!!』
「あるじ様緊急です!…近すぎます!!!」
こんのすけ曰く、地震の波形のように振動が伝わってくる距離をよんでいるらしいのだが。それの、震源地が近いというのだ。
今日は第三部隊に索敵させているから私達より先に会敵して可笑しくはない。ただこんのすけがここにいるから通信手段がないっていうのが困ったところ。
ときたまズキンッと痛む肩を睨みつけながら私達もゲートへと走った。
覚束ない足を必死に回して高専を走り回ること3分程。微かだった戦闘音が大きくなり耳をつんざく。
『七海さん!?』
そこには第三部隊と共に自身の武器を振り回す何時ぞやの脱サラがいた。
彼はもうコツを掴んだのか遡行軍との立ち回りがそれまでと違う事がひと目でわかった。
「主よ!離れていろ!!」
岩融の言うとおりに彼等との距離を広げる。
それにしても、建物破壊しすぎじゃ…。
違う恐怖に震える私を他所に戦闘は続いた。
だが、やはりノーマル遡行軍なので素早く鉄屑になってしまった。
「…私と一緒に来てもらおう」
『夜娥…さん、、??』
突然背後に現れたのはいつもよりガッデム度の強い夜娥学長だった。
私の肩をガッシリと掴むと半分引き摺られるようにしてその場を後にした。
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さんふね(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメント有難うございます!今の所オチは決めてません。。オチを作る予定が無かったもので…五条さんコールが強ければそのようなお話になるかと思います(´▽`)これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年7月13日 20時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - 皐月さん» 皐月さんコメント有難う御座います!更新速度が落ちているこの作品ですがそのように言って頂けて有り難いです。これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年4月23日 16時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - 私の中で「どなたか書いてくださらないかなぁ」と、ムラムラ(笑)してた呪術廻戦と刀剣乱舞のクロスオーバー。神作品を書いてくださり、本当にありがとうございます!御無理はなさらず、更新頑張って頂けたらこれ幸いです^ - ^ (2021年4月14日 22時) (レス) id: d0dd666c8e (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメント有難う御座います!とっても嬉しいです!!有難う御座います!(大声)今後とも宜しくです (2021年1月27日 23時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さんふね | 作成日時:2021年1月24日 21時