花蘇芳を飲み込んで 〈刀剣乱舞×呪術廻戦〉

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ドクンッッ────────────






ドクンッッッ────────







ドクンッ！！─────







止まることのない衝撃に刀剣達は顔を顰めながら体をかがめて胸を押さえていた。



何だこれなんだこれなんだこれっっ！！




初めての感覚に誰もその場から動くこともできずに、痛みが去るのを待ち続けた。
幸いな事にここに遡行軍が出現する予兆はない。




「(こんのすけ！聞こえるかい！？)」





「髭切様！あるじ様は…」





「(…っぐ、…気を失ってしまって、っ、)」





「(帰還命令を出すからっ、)」





「かしこまりました！」




どうやら髭切の方も辛そうに空気を吐いている。主が倒れたってことは…考えたくねぇが、主が祟られたんだ。




間違いなくあの新入り────白山吉光






主は貧乏くじ引かされたんだっ！！！





「高菜っ！？！」




「お前らどうしたんだ！！」




呪霊を倒して帰ってきたのか狗巻と禪院が駆け寄ってくる。



「触るな！！」




「貴方達…、、も、祟られますよ」




手を伸ばしてきた彼等に声を荒らげる和泉守と、祟りを貰うなと話す宗三左文字。
その場でたたらを踏んだ二人は目の前で苦しむ刀剣男士に何かできることは、と考えたが"触れずに"という条件付きでは難しかった。




そうしている間に、髭切からの緊急通電でこんのすけが緊急帰還を使用した。
苦しみながらうずくまっていた彼等が光に包まれる。




「なぁ棘…早く高専戻るぞ」



「…しゃけ」




・








「あ、るじっ！…それを、、、離すんだっ……」





意識を失う前に抱え込んだのか、白山吉光を胸の前で握りしめる審神者。ここまで祟りが蔓延しているとなると、相当末期であることは間違いない。


自分の主を守るために髭切はあらゆる手段を試みる決意を固めた。



息苦しく、酸素が十分ではない体を叩きまずは電報が入った役人と通信する。



だが政府ができることは清水を転送することで、祟り本体を無くす技術はないという。
基本的にそうなった刀剣は刀解処分なので今回もそうするようにとのことだった。


確かに祟りの元凶は白山だが、主はそれを望まないだろう。



全身に痣が浮き出ている主に、送られてきた清水を迷わずかける。祟りが強すぎて気休めにしかならないがないよりましだった。




『とう…か、、いは。……しない』





僕に訴えかける主と目を合わせて、頷く。

その時、花蘇芳を舞わせて剣が顕現した。

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