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「悟っ!!Aがあぶねぇ!」
「ツナツナ!こんぶっ!!」
「ん?」
職員室に駆け込んできた棘と真希に話を聞くと、どうやらAの刀剣たちに異常があったらしい。すなわちAが何某かで危険な状況にあるってことみたい。
ちょっとよくわからないけど、以前お邪魔させていただいた本丸ってところに無理やり行ってみることにした。
「ここなんだよね?」
「乙女の部屋なのに躊躇いがねぇな」
緊急時だからしょうがないじゃん!
僅かに光をともす襖に手をかけ、僕が先頭に立って入った。
・
「愚かな審神者です。私を手入れし霊力を分け与え、刀解しない??」
「白山っっ!!貴方は、、!」
「一期一振…私はかつて、貴方の弟達を沢山…この手で殺めてきました」
審神者のもとに駆けてきた一期一振の姿を見るとそう語りだした白山吉光。
一期一振は苦悶の表情でその話に耳を傾けている。
ここで彼が顕現したのには理由があった。
・
「恨むなら…私を恨みなさい」
足元に転がった儚い欠片にそう呟く。もう何人目だろうか。
あの審神者は道具のように働くわたくしのことを気に入り、なんでも言いつけるようになった。
政府に通信するための狐だと説明したらそれを使ってこの本丸が正常に機能していることを報告するように言われた。
あの人に逆らわなければ刀解されることもなく、必要としてもらえると思っていた。
道具として、神として、人に必要とされなければ生きていけないのだと思っていた。
間違っていた
審神者は使えない刀と決めつけるとすぐにわたくしに始末するよう言いつけた。
涙を流しながら懇願する仲間を何人も折った。
そうしなければわたくしは必要とされなくなってしまうと思ったから。
しかし、そんな生活はすぐに崩れあの審神者は政府に糾弾され、本丸も解体された。
わたくしも消えるのだと思っていた。
あれだけの惨いことをして、普通の神として在れるはずがない。
だがどういうことか、新たな本丸へと新たな審神者の手に渡った。
わたくしは世界を呪った。
何故殺さないっっ!!わたくしがしてきた極悪な行いが知られていないなんてことは無いはず。
何故この審神者はにこやかに私に笑いかける!?!?
死んでしまいたかった。わたくしは死に場所を探していたのです。
そして、それは今この時だ───────
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さんふね(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメント有難うございます!今の所オチは決めてません。。オチを作る予定が無かったもので…五条さんコールが強ければそのようなお話になるかと思います(´▽`)これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年7月13日 20時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - 皐月さん» 皐月さんコメント有難う御座います!更新速度が落ちているこの作品ですがそのように言って頂けて有り難いです。これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年4月23日 16時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - 私の中で「どなたか書いてくださらないかなぁ」と、ムラムラ(笑)してた呪術廻戦と刀剣乱舞のクロスオーバー。神作品を書いてくださり、本当にありがとうございます!御無理はなさらず、更新頑張って頂けたらこれ幸いです^ - ^ (2021年4月14日 22時) (レス) id: d0dd666c8e (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメント有難う御座います!とっても嬉しいです!!有難う御座います!(大声)今後とも宜しくです (2021年1月27日 23時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さんふね | 作成日時:2021年1月24日 21時