検索窓
今日:10 hit、昨日:8 hit、合計:40,778 hit

*不死川さん。 ページ48

なんかちょっと重すぎたかもしれませんね…
気持ちを書こうとしただけなんですけど、、私普通に元気です、皆様が大好きです!



歩く歩幅の全く違う、不死川さんとウチ


それは勿論差が開いていた。少しむっとしながら不死川さんの大きな背を追う。
手に持ったおはぎ入りの紙袋を落とさないよう、小走りで近付く。


「少しは待ってくれても…」


きゅ、と指で不死川さんの服の裾を摘む。


足を止めずにちらりと横目でウチを見つめた後、ぼそぼそと呟く。


「待ってる暇ねェ…鬼、斬らねェと「まぁそれもそうですね」…」


ウチに言葉を遮られたことは気にしていないようだった。
そりゃそうか、と軽く納得する。不死川さんには不死川さんの抱負がある


「それに……」と小さく紡ぐ不死川さん。


風の走る音で、ウチはその続きを聞き逃してしまった。


ーーーーーーーーーーーーー


鍛錬後に不死川さんが必ず飲むお茶を淹れる。


お茶に変なもの入れたことも、あったっけなぁ…
在りし日のことを思いながらウチは小さく微笑んだ。


お盆にお茶を乗せ、小皿に乗ったおはぎも加える。ふわりと優しく甘い香りがする


台所から廊下へと渡って縁側を角から覗く。


不死川さんは片手で体を支え、もう片方の手で布を持ち汗を拭っていた。


夏ということもあって太陽はより強く眩しさを増す。
それでも熱いお茶が飲みたいらしい


「休みません…?」
「おォ、そうするわァ」


不死川さんの返事が出てから、ウチも隣に腰掛ける。


ゆっくりと不死川さんの手が伸ばされる。


お茶に伸ばされる


…ことはなく、その傷だらけの手は優しくウチの手に重ねられた。


微かに力を込めて握られた。
ウチは咄嗟に口を動かせずに、自分の手を見て不死川さんの顔を見た。


どこか儚げなその顔は、ウチには向けられていない。


ただ真っ直ぐに前を向いていた。


…気まぐれだろうか。何の意図も意識もないかもしれない


「不死川さんからのは初めてです」
「…だから何だよォ」


ウチの口は自然と緩んでいた。


そっと慎重に不死川さんの手を握り返した。


「いや、嬉しいなぁって…はは」
「っ……!そォかよ、そりゃ良かったなァ」


不死川さんの耳がしみじみと赤く染まっていた。

*不死川さん。→←*妊娠中に鬼殺してみた(りんさんリクエスト)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (65 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
118人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

お酒 - マジ…宇髄さん…最高…結婚してくr(((殴 (2021年7月5日 17時) (レス) id: 48240712ac (このIDを非表示/違反報告)
ユイカ(プロフ) - ありがとうございます♪( ´▽`) (2020年8月19日 15時) (レス) id: ebf70b2f2e (このIDを非表示/違反報告)
ウォーターツリー(プロフ) - ユイカさん» あ、ごめんなさい! 全然大丈夫です!更新してませんが…090123ですよー。更新してませんが大丈夫でしょうか… (2020年8月19日 15時) (レス) id: 602bf9e950 (このIDを非表示/違反報告)
ユイカ(プロフ) - この作品の中で聞くのもどうかと思ったんですけど… お願いします!!不死川さんのちょこっと短編のパスワード教えてください! (2020年8月19日 13時) (レス) id: ebf70b2f2e (このIDを非表示/違反報告)
ウォーターツリー(プロフ) - ラタピオカさん» …(無言で喜びの舞)そんなこと言われたの初めてです! なるほど…。教えてくれてありがとうございます(≧∀≦) (2020年7月25日 14時) (レス) id: 602bf9e950 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ウォーターツリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/JannethBas1/  
作成日時:2020年4月6日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。