不死川さん（と宇髄さん！？）に仕掛けてみた(*'ω'*) ー短編反応集ー

＊どうして怪我をしたのか言ってと言ってみたら（りんさんリクエスト） ページ43

りんさん、リクエストありがとうございます！
残り七話しか無くなってきたので、リクエスト閉じさせてもらいます…



不死川さんが額から、体から赤黒い血を流して帰って来た。


玄関で迎えようとしていたウチは立ち尽くし、不死川さんを鋭く睨む。


毎回毎回、この人はどれだけ怪我をしたら済むのだろう。
その都度ウチがどれだけ心配しているかも知らずに


睨み続けると、バツが悪そうに不死川さんはそっぽを向いて「…んだよ」と呟く。


「どうして怪我したのか言って下さい」「教えるかってのォ」


むぅとウチは頬を膨らまし、眉間に眉を寄せる。


そして更に強く睨み付ける。
言うまで聞く。吐くまでずっとこのままだ


「どうして怪我したのか言って下さい…！」「……」


何故か声まで低くなっていた。


不死川さんは自分の首に片手を回し、深い溜息を吐いた。


ウチに向きかえってぼそぼそと話し出した。


「鬼斬ってたら子供、飛び出してきたからァ……退かしただけだァ」


少しばかり呆れる。退かしたんじゃなくて、助けたのだろう。
何でそこまで自分を良い人に見せたくないのか。


こんなに優しい人なのに


と言っても不死川さんの怪我をずっと目にしていると泣きたくなってしまう。


大切な人が深手を負うのは結構辛い


「最初から言ってくださいよ…薬とか持って来るから待ってて下さい！」


ウチは早足…と言うか殆ど走って治療用のものを置いている部屋へ向かった。
どたどたと騒がしい音が屋敷内に響いた。


ーーーーーーーーーーーーー


「屈んで下さい」


自分でやれる…とかブツブツ言いながら屈んでくれる不死川さん。


額から出ているのは確かだけれど、前髪で隠れていた。
血が出ている根に薬を塗らなければ意味がない。


両手が塞がっていたので退かせなかった


それに気付いたのか、不死川さんは自分の手で前髪を退かしてくれた。


「おらよォ」「ッッ………！！！」


嗚呼、ウチは秘境を見つけてしまったかもしれません


今言うことではないけれど、前髪を上げても不死川さんはかっこよかった…


薬を塗り終えた時に小声で不死川さんは言った。


「…いつも薬、ありがとなァ……」


停止しているとそれっきり、不死川さんは自分の部屋に籠もってしまった




結果
かっこいい・好き・優しい・おいしｉ((


もうすぐ終わりですよ…

＊鬼を斬る為飛び降りてみた（ハイドさんリクエスト）→←＊（美桜さんリクエスト）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す