影山飛雄は番犬である【ハイキュー】 (ページ24)

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謝りたいページ24

影山side

ジリリリ、と目覚ましが鳴る。
時刻は朝５時半。

部活は７時半からなので、今のうちに準備運動をしておこう。

影山「……」

昨日の事を思い出して、イライラし始める。
Aに柄もなく八つ当たりしてしまった。

月島とかいう奴と仲が良かったのにもイライラしていた。
が、俺がイラついてた相手は月島だ。

Aに当たってどうすんだ。

影山「…A？」

ケータイが震えた。
開くと、Aからメールが届いていた。

【先に行ってるね。あと、昨日はごめんなさい。飛雄にも聞かれたくない事くらいあるよね。次からはあまりしつこく聞かないようにするね】

影山「…ハァ」

昔から、コイツは俺に謝ってばっかりだ。
お前は悪くないのに。

月島『王様ってAに無理させてるわけ？』

昨日の月島の言葉が頭に流れた。

影山「……そうか」

アイツは、いつもニコニコしてるから。
気がつかなかった。

無理、させてた、んだよな。

Aに謝りたい。

俺はスポーツバッグを持って家を出た。

________

____

影山「A…！！」

『わッ！？』

体育館前に着くと、Aがもう来ていた。
１人だからか、体育館のドアの前で体育座りをしていた。

『と、飛雄かぁ…びっくりした…どうしたの？』

影山「あ、えと、お、俺…！」

クソ、「謝りたい」っつって家を出たのは良いものの。
何を言うかが頭の中でまとまってない。

つーか人に謝った事数えるくらいしかないのに、どう謝れっつーんだよ！？

『お、落ち着いて飛雄…ゆっくりで良いからね』

影山「お、俺…Aに当たっちまって…！その…！！」

グルグルと考えが回ってまとまらない。