【3年A組】私のせい、貴方のせい4

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「次は森崎先生」

ジェイホワイトの正体が分からないまま、さくらの進行は進む。

「森崎先生はブッキーを狙ってたから、可能性はあるよ」

…そうなんだ。

前に森崎先生に好きな人いそうだな、と思ったことはあったけど、柊先生だったんだ。
思わず顔をしかめてしまう。

「まじか、全然知らなかった」

「女心が分からないなぁ。ま、そこが可愛いんだけど」

「は？」

華と須永君のやり取りが交わされる中、
さくら、諏訪さん、甲斐君の視線を感じる。

…さくらはともかく、諏訪さんや甲斐君にまで見られるのは、なんだか心外だ。

「景山さんをライバルだと思ってたなら、フェイク動画もやりかねないかも」

「有力候補か…じゃあここはジュースローヴィーソンだな」

さくらは頷くと黒板に向かって、ジュースローと書き出す。

だからなんだそれは！

「ちょちょちょ、さっきからその、ジェイホワイトとかジュースローヴィーソン？てなんなの？」

香帆が私の気持ちを代弁してくれた。

「勿論新人のレスラーですけど」

当然のように言うさくら。

「ニュージャパンカップの予想と照らし合わせた方が分かりやすいかと思って」

…分かりやすい、かな？
と思ったけど、どこか得意げなさくらを見たら何も言えない。

しかしそんなさくらの発言を、

「分かりにくいから普通にやって」

諏訪さんがばっさりと一刀両断する。

「…はい」

さくらはしゅんとして頷いた。

ちょっと可哀想だと思ったけど、やっぱり分かりにくいから普通にやってほしい。

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