66話 ページ18
「いいよ。今みんな神輿見に行ってて人少ないから」
「景品持ってくっからな！」
「私もお土産買ってくるね！」
「10代目すいません！自分もトイレに行ってきます！」
「うん！大丈夫まかしといて」
「オレは踊ってくるぞ」
『あいよ』
もう少し！最後まで頑張るか
『良かったね綱吉。花火前にバナナ全部売れそうで。これで京子ちゃんと花火見れるね』
「うん！Aのアドバイスがなかったらまだまだ売れ残りがあったと思うよ！ほんとありがとう！」
帽子をかぶった中学生くらいの男の子が店の近くに来た。お客さんかな
『いらっしゃいませ』
男の子は腕をガっと伸ばし売上が入ったカバンを掴み走って逃げる
『な!?』
「え!!!?う…売上が！あの子が噂のひったくり犯!!?うそー!!」
『とにかく追いかけよう!!』
私達は男の子を追いかける
男の子は神社の1番上まで走って逃げる。逃げた先には顔に怪我をした男の人達がいた
「元気そうだなツナさんよぉ」
「ライフセイバーのセンパイ!!?」
『知ってるの…？』
「うん…この前の海であった京子ちゃんのお兄さんの先輩だよ」
なんか、いい感じの先輩って気はしないな…
「ひったくりはオレらの副業で夏は稼ぎ時なんだわ」
じゃあ、ひったくりの主犯はこの人達か…どうやったらこいつらからお金を取り返せるかな…
私は綱吉に小さな声で伝える
『綱吉…とりあえず獄寺君と山本君にこのこと伝えてきて』
「Aはどうするんだよ！」
『何とかするからとりあえず行って！』
いったん綱吉を逃がそうとするも既に後ろに人が立ち塞がっていた
「どこに行くんだ？」
逃げ道が…!！
「あれから鏡見る度にどれだけ俺のプライドが傷ついたか……この時を待ってたぜ！二度と喋れなくしてやるよ！」
男は綱吉の胸ぐらを掴む
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作者名：凛蓮 | 作成日時：2019年11月8日 0時
