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貴女side



目覚まし時計の音で目が覚めて、朝食を摂って歯を磨く。



リクルートスーツに袖を通して、鞄を持つ。



「(最低でも今日は昨日キープした4件の企業と契約できるようにしなくちゃ。)」



そう決意し、歩き出す。





満員電車に揺られて1時間程度。


駅から10分歩けば仕事場が見えてくる。



オフィス街の中に佇んでいるものの、一際綺麗に見えるビル。


今日もここで、私はPCとコピー機と対面する。



社の自分の勤める課に行くと、後ろから声をかけられた。



女性社員「おはようございま〜す」



後ろからコーヒーを片手に近づいてくる。



貴女「おはよう。あの、早速で悪いんだけど今日この後資料の点検って頼めるかな…。」



この子は先月入社したばかりの新人だ。



あからさまに嫌な顔を私に向けてくる。



女性社員「えー…、いや、今日、まだ私やることあるんで手空いてないんですよ…。」


コーヒーを淹れる時間は有るのに、か。



資料の点検なんてカップラーメン作るくらいで出来ちゃうのになぁ…。



貴女「う、うん。じゃあ、やっぱり私やっておくから大丈夫だよ。ありがとう。」



女性社員「すいませーん。」



仕方ない。



多目に見よう。



思い直し、デスクに向き直る。



至「ちょっと、ここ手伝ってくれる?」



今度はなんだ。



貴女「はい。なんですか?」



大体この人の要件はわかっている。



至「資料ミス、あったっぽいから直して印刷し直しておいて。」


やはり。そのくらい自分でやって欲しい…。



貴女「でも、私この後外回りに行かなくちゃいけなくて…」



至「大丈夫。これくらい10分あれば終わるから。」



貴女「え…、いや、あの…。」



彼はもうその場にいなかった。



10分あればできるんだったら、自分でやればいいんじゃ…。



もちろん、そんなこと私には言える勇気は無かった。

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サナギ(プロフ) - はちみつちゃンさん» ありがとうございます!同時に、返信がとてもとても遅くなってしまってすみません。物語がシリアスで気持ちが暗くなってしまうかもですが、そんな面も受け入れてもらえたら嬉しいです。 (2017年12月13日 0時) (レス) id: 4c31463cbd (このIDを非表示/違反報告)
はちみつちゃン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています、今のところシリアスですが今後の展開が楽しみです。更新待ってます! (2017年10月4日 16時) (レス) id: 2ba93a4099 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナギ | 作成日時:2017年9月24日 18時

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