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蒼紅 ページ48

雨粒と共に泥が跳ねる。

足元が悪い中、義輝が住まう京御所を襲った奇襲。

足利軍の兵士たちは義輝にこの状況をどう報告しようか戸惑っていた。



なんせ、敵の旗が統一されていない(・・・・・・・・・・・・)




「き、貴様ら!一体どこの軍……ぐはっ!?」

「アァ?テメェ、筆頭を知らねぇとは言わせねぇぞ」

「こちとら天下の伊達軍、またの名を竜王軍だ!」


青い旗をなびかせ、伊達軍が御所の敵をなぎ倒す。

主である伊達政宗は、腹心である片倉小十郎に背を預け、最前線に出る兵たちに命を出した。


政宗「命乞いする奴には手を出すな!coolにいけよ?」


咆哮する伊達軍の横から赤い旗が乱入する。

見覚えのある旗を見て、政宗はニヤリと口元を歪めた。


政宗「随分とのんびり来たじゃねぇか。真田幸村」

幸村「東西が手を結んだと聞いて、急ぎ駆けつけ申した。貴殿らは戦続きでお疲れであろう。ここは温存していた武田にお任せあれ」

政宗「Ha!生憎関ヶ原では暴れ足りなかったんでね。アンタに気を遣われるほど竜王は落ちぶれちゃいねぇさ」

「やれやれ、相変わらず独眼竜の旦那はおっかないね」


幸村の隣に降り立った佐助は大手手裏剣を弄びながら軽口を叩く。


佐助「石田の旦那と徳川の旦那は?」

政宗「石田は先に行ったぜ。家康はまだ辿り着いてすらいねぇ」

佐助「へぇ?独眼竜の旦那が遅れをとるなんて珍しい」


政宗を挑発する佐助に、小十郎の愛刀である黒竜が牙を向く。


小十郎「余計なことを言うんじゃねぇ猿飛。俺たちは御所内の構造を知らない。下手に動けば罠にかかる可能性だってある」

佐助「ふぅん。だからわざとここで止まってるって訳か。随分と慎重じゃない」

小十郎「当然だ。もうすぐ前田慶次が中の構造を知る者とやらを連れてくる。俺たちはそれまで時間稼ぎをするだけだ」

瀬戸内と風来坊→←帝王への贈物



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三楓(プロフ) - snowさん» コメありがとうございます!楽しんでいただけて幸いです(*´∀`*)ちまちま更新ですが頑張ります! (2018年3月18日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
snow - 最初から見たのですが楽しいです、みてハラハラします!これからも頑張ってください! (2018年3月18日 19時) (レス) id: 336a57e8b1 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 琴音さん» コメありがとうございます(*´∀`*)更に楽しんでいただけるよう頑張ります! (2018年2月4日 14時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さい!いつも楽しく見させていただいています! (2018年2月4日 14時) (レス) id: 63b6d3a152 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三楓 | 作成日時:2018年2月4日 14時

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