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戦の螺旋 ページ46

三成によって和睦がなされた直後、元親と元就の争いに慶次と孫市が乱入した。


元親「どけ!そいつを殺さなきゃ俺の気がすまねぇ!」

孫市「落ち着けカラスめ。先程東西の和睦が成立した」


荒れる元親の足元に、孫市が銃弾を撃ち込む。


元親「和睦が成立した?まさか、Aが!?」

孫市「詳しくは分からない。ただ、石田がそう宣言した。どうする?お前はまだここで仇討ちを続けるか?」


孫市の言葉に元親は言葉を詰まらせる。

一方、輪刀を構えていた元就は眼前に迫った慶次の朱槍で動きを止められていた。


慶次「今から俺たちは将軍様を倒しに行く。不本意だけど毛利さん、アンタにも協力してほしい」

元就「帝を倒すだと?随分と無謀な奴らよ」

慶次「あぁそうさ、確かに無謀かもしれない。だからアンタの知恵が必要なんだ。それに、アンタは一度将軍様に降った身だ。御所の造りは大凡把握出来ているんじゃないか?」


慶次の説得を嘲笑うように元就はふん、と鼻を鳴らした。


元就「我はそのような事を言っているのではない。帝を倒したところで貴様の望むような世は来ぬと言うておるのだ」


刃を向けられていても涼しげな表情の元就は、すっとした切れ目で慶次らを睨む。


元就「人は争えずにおれぬもの。帝を倒した所で勝利に酔いしれた者は再びその快感を求めようとするであろう。


戦乱は終わらぬ。止めることも出来ぬ。貴様らはその(ことわり)に反するのか?」


地位に縋るもの、権力に溺れるもの、自らの欲望のためならば誰かを騙す者……。

人はいつだってそうだ。

だから元就は人を決して信用しない。

己が人の子であるからこそ、誰かを騙して、誰かを傷つけて、自分を守るしかない。


慶次「確かにアンタの言う通り、また誰かが戦をおっ始めるかもしれない。でも、そうなったら別の誰かが止めればいい!その連鎖が続く度断ち切ればいい!


Aちゃんが石田さんを止めることが出来たように、俺たちがそんな世を創ればいいじゃないか!」

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三楓(プロフ) - snowさん» コメありがとうございます!楽しんでいただけて幸いです(*´∀`*)ちまちま更新ですが頑張ります! (2018年3月18日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
snow - 最初から見たのですが楽しいです、みてハラハラします!これからも頑張ってください! (2018年3月18日 19時) (レス) id: 336a57e8b1 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 琴音さん» コメありがとうございます(*´∀`*)更に楽しんでいただけるよう頑張ります! (2018年2月4日 14時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さい!いつも楽しく見させていただいています! (2018年2月4日 14時) (レス) id: 63b6d3a152 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三楓 | 作成日時:2018年2月4日 14時

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