悲壮な決意 ページ28
まつに着物を返した後、Aは客間に足を運ぶ。
客間には元親と利家そして慶次。
しかし彼らだけではない。
客間には五人が鎮座していたのだ。
元親「これで役者が揃ったな」
A「長曾我部殿、これはどういうことですか…?何故この場に徳川殿が……」
元親「それは今から説明する。いいからアンタもここに座りな」
そう言って元親は自分の隣をぽんぽんと叩く。
何がなんだか全く分からないAが家康の次に目に留まったのは、慶次の隣に座る茶髪の女性。
元親「サヤカに会うのは初めてか?」
「その名で呼ぶなといつも言っているだろう。……私は雑賀孫市だ」
A「Aです。雑賀殿ということはあの雑賀衆の…?」
孫市「いかにも」
傭兵として名高い雑賀衆の頭、雑賀孫市。
Aも名前くらいは聞いたことがあった。
A「それで、これは一体…」
慶次「ここで全てをはっきりさせようと思うんだ。家康、アンタ本当は秀吉を殺していないだろ」
A「……え?」
慶次の発言でAは思わず家康を二度見した。
A「では、秀吉様は生きているということですか…?」
慶次「いや、正確に言えば別の誰かに殺された。でも何らかの理由で家康がその人を庇っている。そうなんじゃないか?」
その場にいた全員の視線が家康に集う。
やがて観念したように家康が溜息を吐いた。
家康「確かにワシが直接手を下した訳では無い。だが、誰よりも秀吉公の近くにいた。殺される瞬間もはっきりと見た。もう少し早く気が付いていれば……秀吉公を死なせずに済んだかもしれない。だからワシが殺したも同然なんだ」
A「そんな!だからと言って何故汝が責任を…」
家康「自爆だったんだ。秀吉公を殺した男は、自爆してそれに秀吉公を巻き込んだ。A殿、そうなると残された三成はどうなると思う?」
家康の問いにAは思考を巡らせた。
主が殺されれば、三成が真っ先に考えるのは仇討。
だが仇討である男は自爆していて……
A「……まさか、汝は
40人がお気に入り
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三楓(プロフ) - snowさん» コメありがとうございます!楽しんでいただけて幸いです(*´∀`*)ちまちま更新ですが頑張ります! (2018年3月18日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
snow - 最初から見たのですが楽しいです、みてハラハラします!これからも頑張ってください! (2018年3月18日 19時) (レス) id: 336a57e8b1 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 琴音さん» コメありがとうございます(*´∀`*)更に楽しんでいただけるよう頑張ります! (2018年2月4日 14時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さい!いつも楽しく見させていただいています! (2018年2月4日 14時) (レス) id: 63b6d3a152 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:三楓 | 作成日時:2018年2月4日 14時