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集う者 ページ16

次第に日ノ本は二つの大きな勢力に飲まれていく。


絆の力で天下創世を目指す徳川家康と、家康に復讐心を燃やす石田三成。


彼らは東と西に拠点を置き、各地の大名と手を結んで来るべき日に備えていた。


そんなある日、大阪城に来客が訪れる。


「おい、石田三成って奴はどこに居やがる!」


ずかずかと入って来た男に、警備をしていた二人の足軽が槍を構えた。


「な、なに奴だ!」

「ここで時間潰してる暇はねぇ。さっさと石田を出せ」


男の威圧に震え上がった足軽たちは互いに目を泳がせた。

すると声を聞きつけ屋敷から三成ではなくAが現れる。


A「客人ですか?」

「姫様!?なりません!屋敷へお戻りに…」

「お、なんだAじゃねぇか!」


足軽たちは思わず目を点にした。

彼らの動きが止まったその隙に、男はAの元へ歩みよる。


A「長曾我部殿?」

元親「おうよ!久しぶりだな。元気にしてたか?」


加賀以来の再会を喜ぶ元親が自分より背の低いAの頭を撫でようとしたその時、彼の手に当たったのはAの頭ではなく刀の鞘だった。


三成「何の用だ長曾我部元親」

元親「おいおい、俺たちの再会を邪魔するなよ」

三成「何の用だと聞いている」

元親「用があるのは石田三成にだ。アンタには関係ねぇ」


元親は目の前にいる男が三成本人であること知らないのか、喧嘩腰で質問に答えた。

険悪な雰囲気に居たたまれなくなったAは元親にそっと助言をする。


A「長曾我部殿、この方が石田殿です」

元親「あ、そうなのか?んだよ最初に名乗ってくれりゃよかったのに」


誤解が解けた元親は人懐っこい笑みを浮かべた。

対して三成は未だ不機嫌なまま。


このままではいけないとAが場を取り仕切る。


A「ところで長曾我部殿は何故ここに?」

元親「俺はアンタらと同盟を結びに来た。家康と敵対してるんだろ?だったら力を貸してやるよ」

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三楓(プロフ) - snowさん» コメありがとうございます!楽しんでいただけて幸いです(*´∀`*)ちまちま更新ですが頑張ります! (2018年3月18日 21時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
snow - 最初から見たのですが楽しいです、みてハラハラします!これからも頑張ってください! (2018年3月18日 19時) (レス) id: 336a57e8b1 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 琴音さん» コメありがとうございます(*´∀`*)更に楽しんでいただけるよう頑張ります! (2018年2月4日 14時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さい!いつも楽しく見させていただいています! (2018年2月4日 14時) (レス) id: 63b6d3a152 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三楓 | 作成日時:2018年2月4日 14時

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