川中島 ページ9
それから数か月後。
川中島で武田軍と上杉軍の両軍がぶつかる最中、両軍の様子を木の上でぼんやりと見ながら、佐助は頬杖をついていた。
刹那、彼の足元にクナイが突き刺さる。
佐助「あっぶな！」
かすが「戦場でぼーっとしている忍がいるか」
投げつけたクナイを細い糸で自分の元に戻したかすがは、敵ながらも佐助を叱責した。
佐助「そりゃぼーっとするでしょ。気になって仕方が無いんだから」
かすが「何が？」
佐助「例の呪いの件だよ。あの里には何も無かったぜ。一つの事を除いてはな」
その話しを聞いてかすがは佐助の居る一本手前の木に飛び移った。
かすが「やっぱり里に何かあったのか？」
佐助「かすがが言ってた呪いのなんとかとは全く関係無いと思うけどさ」
かすが「勿体ぶらずに言ってくれ」
佐助「里にはAしか居なかった。はい、以上」
かすが「A？」
かすがはその名を初めて聞いたかのような反応を見せる。
佐助「ほーら、昔よく三人で遊んでいたあのAだよ。覚えてない？」
かすがは腕を組んで、昔の記憶を掘り返す。
佐助「修行したり、流れ星誰が早く見つけられるかーとか、あぁ…よく稽古なんかもしてたな」
かすが「佐助……誰の事を言っているんだ？」
佐助「だからAだってば。里では結構優秀な方で、卵粥好き、里の掟は絶対に守っていたあの真面目な忍。かすが確か、俺様より一緒にいたんじゃない？女の子同士でさ……」
かすが「いや、Aは覚えている」
佐助はこの会話が噛み合っていないことに薄々気づき始めた。
かすが「もしかして、そのAの事を言っているのか？」
佐助「他にどのAが居るのさ。かすがもしかして天然？」
からかう佐助に対して、かすがは驚いた様子で佐助を見る。
かすが「お前の見間違いじゃないのか？」
佐助「いや、俺様やかすがの事も覚えていたし…。面影的にあれはAだったけど？」
かすがは苦虫を嚙み潰したような顔をして、何も知らないと言った顔をする佐助に告げる。
かすが「佐助、
Aはずっと前に死んだじゃないか」
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三楓(プロフ) - ゲーム好きの酢昆布さん» コメントありがとうございます！こちらこそ最後まで閲覧頂きありがとうございました(*´∀｀*) (2021年11月7日 14時) (
レス) id: 6c61a6d02b (このIDを非表示/違反報告)
ゲーム好きの酢昆布(プロフ) - 好きです、、、ありがとうございます。佐助、、好きだ、、主さん、、、ありがとう、、 (2020年11月7日 1時) (レス) id: 6552225290 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 彩月いろはさん» コメありがとうございます！最後まで見てくださりありがとうございました(*´∀｀*)次作も武田軍なので、佐助さんはもちろん出演します。そちらでは普段の佐助さんになる予定（？）なので、見てくださると嬉しいです！ (2017年9月28日 10時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
彩月いろは(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白かったです！基本的に明るい佐助のいつもの気楽さが抜けたりとそういったギャップも書かれていて、とてもドキドキしてました笑、次作も楽しみにしています！ (2017年9月27日 23時) (レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 彩月いろはさん» コメありがとうございます。改めまして、リクエストしていただきありがとうございました！あくまでも私の勝手なイメージ全開ですが、佐助らしさが伝われば幸いです（笑）引き続き更新頑張ります(*´∀｀*) (2017年9月20日 16時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2017年9月9日 8時
