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プロローグ ページ1

もう昔の事だ。

限られた者しか入れない小さな里はかつて、『忍の里』と名付けられていた。

そこは名の通り、忍が住む里だ。

しかしその里は、ある一匹の猿によって一晩で無人の里と化した。

その猿が里を襲ったのには理由があったのだが...それはちょいと教えられないかな。


ん?何故かって?


だって覚えていないものは仕方がないじゃないか。

あくまでも俺様は語り部(・・・)だからね。

ちなみにその里を襲った猿は俺様の知り合いで...え?なに?


『猿の正体はもう分かってる?』って?


えー...ちょっとそこは空気読んで欲しかったわ。

もう少し延ばそうと思ってたのにさ。

まあいいけど。

ん?今度は何?


『どうして急にそんな話をするか』だって?


まあ、遠回しな言い方になってしまったけど俺様が言いたいのはさ...


「アンタ、本当は何者だよ」


かつて『忍の里』があった場所には、ただ大きな大木だけが残っており、その下部には注連縄が巻かれている。

しかしおかしな事に、下部は下部でも地面と接触してしまう程下の方だ。

その大木の前に立っている女の片足にも細い注連縄が。

大木との注連縄と女の足首に巻かれた注連縄は固く結ばれているため、女はその場から離れられない。


女は姫でも町娘でもない。


彼女が着ているのは真っ赤で派手な忍装束だ。


「アンタは本当に俺様の知るアイツなのか?」


語り部(・・・)だった男は、聞き手であった女に語りかけた。


女は何も答えない。


「そこで黙っちゃう?もし俺様を騙しているなら、容赦はしないよ?難しい問いでも無いだろ?アンタは本当にあのAかって聞いてんの」

「...私は私。貴方の記憶の奥底に眠る私と同じ」

「...答えになってないし。その注連縄もさ、何の意味があるっていうの?Aなら俺様と同じ忍だろ?そんな縄、さっさと斬って自由になれって」

「前にも言ったはず。それは出来ないと」

「なんでだよ!俺様の納得いく理由を言ってくれよ!」


怒鳴られた女は、悲しそうな目で語り部(・・・)だった男を見つめた。


「必ずいつか全部思い出すから...。それまで待って、佐助」

猿の隊長→



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三楓(プロフ) - ゲーム好きの酢昆布さん» コメントありがとうございます!こちらこそ最後まで閲覧頂きありがとうございました(*´∀`*) (2021年11月7日 14時) (レス) id: 6c61a6d02b (このIDを非表示/違反報告)
ゲーム好きの酢昆布(プロフ) - 好きです、、、ありがとうございます。佐助、、好きだ、、主さん、、、ありがとう、、 (2020年11月7日 1時) (レス) id: 6552225290 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 彩月いろはさん» コメありがとうございます!最後まで見てくださりありがとうございました(*´∀`*)次作も武田軍なので、佐助さんはもちろん出演します。そちらでは普段の佐助さんになる予定(?)なので、見てくださると嬉しいです! (2017年9月28日 10時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
彩月いろは(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!基本的に明るい佐助のいつもの気楽さが抜けたりとそういったギャップも書かれていて、とてもドキドキしてました笑、次作も楽しみにしています! (2017年9月27日 23時) (レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 彩月いろはさん» コメありがとうございます。改めまして、リクエストしていただきありがとうございました!あくまでも私の勝手なイメージ全開ですが、佐助らしさが伝われば幸いです(笑)引き続き更新頑張ります(*´∀`*) (2017年9月20日 16時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三楓 | 作成日時:2017年9月9日 8時

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