跡を濁す ページ39
半兵衛「これは...」
昨夜、見回りをしていた配下が医務室の前を訪れると、何者かに医者が殺されていた。
それは主に伝わり、その主は家康に、家康は秀吉や半兵衛に伝えた。
半兵衛「話だけは聞いていたけど、こうも酷いとはね...」
家康「あ、半兵衛殿」
半兵衛「家康君、どういう事なのか説明してくれるかい?」
家康「儂もあまり詳しくは聞いていないのだが...医務室には一人だけ怪我人が寝ていたらしく...」
半兵衛「...その怪我人は?」
家康「見回りが来た時にはもう...」
死体は夜中のうちに埋葬されたが、部屋には血潮がべったりと付着していた。
三成「何事ですか」
騒がしいのを聞きつけてか佐和山城に戻る支度を終えた三成がその場に居合わせる。
医務室の中を見た途端、三成は血相を変えた。
三成「なんだ、これはっ...!」
家康「昨夜、何者かに医師が殺されたんだ」
三成「医師が?医師だけか」
家康「そうだが...」
三成「それならばAに聞いた方が早い。奴は傷を負っていたからここにいたはずだ。私もAを迎えに来たのだが...」
家康「A?」
三成「秀吉様と半兵衛様より許しを経て、私の配下に加えようとした者だ。Aはどこにいる?」
三成が血塗れの医務室を捜索するが、Aの姿はどこにもない。
そして、Aの愛刀さえも消えていた。
三成「A...?」
三成様は医務室を飛び出して城内を手当り次第に探したが、Aの姿はどこにも無かった。
家康「...見回りが来た時には、そのAという人はいなかったそうだ」
ふと後ろをついて来た家康が三成に告げる。
家康「三成、Aという者は...何者なんだ」
三成「貴様...あれはAがやったと言いたいのか!」
家康「儂はA殿が何者か分からないからなんとも言えないが...」
半兵衛「Aとは、武者狩りの娘のことだよ。家康君」
半兵衛は家康の問いに答え、尚且つ三成に鋭い視線を向けた。
半兵衛「三成君、だから言っただろう?
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赫夜 - 三楓さんこんにちは赫夜デス夕方までのお仕事ご苦労様デス!!先程仕上がったこちらがわの内容を読ませて頂いたところ主人公ちゃんと三成の関わりが一転に別れて閉まったそうですが不純だらけの乱世で一体どうなって仕舞うのでしょうか…(゜m゜;) (2017年5月21日 15時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 三楓さん» 三楓さんおはようございます赫夜デス徹夜までのお仕事お疲れ様でした(*^▽^*)前回仕上がったこちらがわの内容を読ませて頂いたところ三成の頭の中は主人公ちゃんの事でいっぱいだそうですが主人公ちゃん一体何処に居るのでしょうか…‥(-""-;) (2017年5月16日 7時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 名無し737号さん» お久しぶりです!コメありがとうございます(*´∀`*)ご期待に答えられるような作品にしたいと思います! (2017年5月14日 22時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 赫夜さん» コメありがとうございます!これからも更新頑張りますね(*´∀`*) (2017年5月14日 22時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
名無し737号(プロフ) - お久しぶりです。こんばんは。石田さんの愛縛を読ませてもらっていました!風です。今作も、なかなかに良い設定ですね!落ち着きのある石田さんに、魅力を感じました!頑張って下さい! (2017年5月14日 22時) (レス) id: 3d35d0379b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三楓 | 作成日時:2017年4月2日 9時