かざぐるま ページ25
城下町にやって来たAは、忙しなく辺りを見渡している。
三成「城下がそんなに珍しいか」
A「ぜ、全部敵に見えます...三成さん刀を...」
三成「貴様は何を基準にして敵と判断した」
A「見知らぬ者は全て敵です。はっ!あのくるくるとした武器はなんですか!」
Aが指さしたのは、紙出てきたかざぐるま。
風に吹かれ、店のかざぐるまはくるくると回っている。
三成「武器ではない。あれはかざぐるまというものだ」
A「かざ...ぐるま?」
三成「風が当たるとああいうふうに回る。まあ、よく百姓の子らが持っているが...」
A「なるほど...風を読むことが出来る道具ですか。確かにあれがあれば風を利用して戦にも使えるかも知れませんね」
三成「戦に使うものではない」
溜息をつき、三成はかざぐるまが回る店に立ち寄った。
A「買ってきたんですか?」
三成の手には店にあったかざぐるまが一つ握られている。
三成「これに息を吹いてみろ」
A「息を...?こうですか?」
Aはかざぐるまにふーっと息を吹きかけた。
するとかざぐるまは風もないのにカラカラと回る。
初めて間近で見たかざぐるまにAはおおっと声を上げた。
三成「これで大人しくしていろ」
A「くれるんですか?ありがとうございます」
三成からかざぐるまを受け取ると、Aは再びふーっと息を吹きかけた。
三成「...そんなに気に入ったか」
A「よく分かりませんがこれはこれで面白いです。でも強く吹きすぎるとくらっとしますね」
三成「他にも気になるところがあるなら見てみるといい」
先を進む三成の後をAはかざぐるま片手について行く。
A「三成さん、三成さん」
三成「どうした」
A「あれはなんですか?」
刑部の言った通り、城下には多くの刺激があり、Aは行先々であれはなんだこれはなんだと問いかけた。
逃亡もする様子なく、Aは一通り城下町を満喫した。
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赫夜 - 三楓さんこんにちは赫夜デス夕方までのお仕事ご苦労様デス!!先程仕上がったこちらがわの内容を読ませて頂いたところ主人公ちゃんと三成の関わりが一転に別れて閉まったそうですが不純だらけの乱世で一体どうなって仕舞うのでしょうか…(゜m゜;) (2017年5月21日 15時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 三楓さん» 三楓さんおはようございます赫夜デス徹夜までのお仕事お疲れ様でした(*^▽^*)前回仕上がったこちらがわの内容を読ませて頂いたところ三成の頭の中は主人公ちゃんの事でいっぱいだそうですが主人公ちゃん一体何処に居るのでしょうか…‥(-""-;) (2017年5月16日 7時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 名無し737号さん» お久しぶりです!コメありがとうございます(*´∀`*)ご期待に答えられるような作品にしたいと思います! (2017年5月14日 22時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 赫夜さん» コメありがとうございます!これからも更新頑張りますね(*´∀`*) (2017年5月14日 22時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
名無し737号(プロフ) - お久しぶりです。こんばんは。石田さんの愛縛を読ませてもらっていました!風です。今作も、なかなかに良い設定ですね!落ち着きのある石田さんに、魅力を感じました!頑張って下さい! (2017年5月14日 22時) (レス) id: 3d35d0379b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三楓 | 作成日時:2017年4月2日 9時