狂イ咲ク狂気ハ愛情ダ

ク ★ ページ9

小姓で秀吉様に仕官していた頃、相変わらず私は忌み嫌われていた。人とは違ったから。
私の心はすっかり冷めていた。そんなとき会ったのが... 当時、女中として同じく仕えていたAだった。

貴「こんにちは」

三「... 」


最初は無視していた。しかし、短期間でそうできないようになった。と言うのも半兵衛様から分からない事があればAに聞けと言われたからだ。そんなことはしなかった。というより、しないように努力した。

が、失敗することは少くは無かった。ある日、たまたまそれをAに見られた。
馬鹿にされる前にその場を立ち去ろうとするが散らばった資料の一枚がAの足下にあった。


三「あの... それ... 」

貴「落としましたか？拾うの手伝いますよ」

三「かっ... 構うな！こんなの私一人で... 」

貴「堅くならずに。はい、どうぞ」

私はAの持っていた資料を引ったくるように取って、逃げるようにその場を離れた。


優しさは私にとっては凶器だ。

一度味わうとまた期待してしまう。

だから、一人で何でもやろうとしたがその度に失敗し、その度にAに助けられた。
その時にAはいつも優しく私を慰めた。


だからだんだん惹かれた。





だからだんだん愛しくなった。






見かける度に不意に目で追って見てしまう。

その感情は日に日に激しさを増して...


《もっと話したい》

《あの透けるような肌に触れてみたい》

《Aを自分のものにしたい》

と、どんどん欲が増していった。

自分でも抑えられない程に...









目が覚めたのは次の日の朝だった。
いつの間にか私は寝ていたらしい。



三「A」



いつも共に寝ていたから起きたときに違和感を感じた。部屋に行っても兵がまだいた。


ハナレロハナレロハナレロハナレロハナレロハナレロハナレロハナレロハナレロハナレロハナレロハナレロハナレロハナレロハナレロ...

Aの近くにいていいのは...



イテイイノハ...



ワタシダケ









ｽﾞﾘｯ









ﾁﾋﾟｬｯ









あっ、、、Aが自ら出てきた。

驚いた顔で。



今日もイトシイ...



A、、、AAAAAAAA


貴「み、三成、様..」



Aが私の名を呼ぶ度にきゅっと胸が締め付けられる。この感情が心地好い。


いつの間にか私はAを抱き締めていた。
クルオシク...

ジュウ→←ハチ

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