シチ ページ7
私は逃れようとするが、しっかりと押さえられていて身動きすらとれない。さらに、畳に腕がすれて痛い。
三「どうした?照れているのか?」
妖艶な笑みを浮かべ、私の首に舌を這わせる。
三「ずっと... ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとAを抱きたかった... 」
頬をゆっくりと撫でられる。
三「A... 」
もう駄目だっ!
思わずきゅっと目を瞑る。
((ガラリ
半「お取り込み中失礼するよ」
貴「はっ... 半兵衛様... 」
三「... 」
変な体勢のまま、半兵衛様を見上げる形になる。
半「明日皆に言おうと思ってたけど、予定が狂ったよ。三成君、彼女は... 」
三「知っています」
三成様は半兵衛様を見てきっぱりと答えた。
半「ならば、こんな事をして許されると思っているのかい?」
半兵衛様からは笑みが消える。二人は互いに互いを睨むように視線を合わせる。
やがて三成様が私の上から退いた。さすがに半兵衛様には逆らえないようだ。
************************
三「半兵衛様」
部屋を出た半兵衛を追って、三成は乱れた袖を整え半兵衛の正面に立った。
半「何だい?」
いつもの笑顔だ。しかし、目は笑っていない。
三「Aの婚約を破棄する事は出来ないのですか?」
半「残念だけどもう、決まった事なんだ」
三「私はAを正室にしたいのですが」
半「諦めたまえ」
半兵衛は突き刺さるような言いぐさで返答した。
三「お咎めは何なりと受けます。領地没収なども構いません。私はAだけ... Aが欲しいのです」
半「三成君、頭を冷やした方がいい」
三「どういう事ですか」
半兵衛は何も言わず三成の元を去った。
一人残された三成はまたAの部屋に戻ろうとしたが、いつからか、襖の前にはまるで門番のように、二人の男が立っていた。
三「どけ」
兵1「申し訳ございませんがここから先は行かせません」
兵2「半兵衛様からの命よりこれから式当日まで嫁入りまえのA様には本人の許可無しには誰も入れるなと」
三「ふざけるな。Aの許可だと?私には必要ない」
強引に襖を開けようとする三成を二人がかりで抑える。
兵1「お止めください。A様はもう寝ておられます」
三「... チッ」
三成は舌打ちをしてその場を去った。
その様子を見ていた一つの影がゆらりとある者の場所に向かう。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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三楓(プロフ) - 蒼藍紅蓮ノ爛華朱月さん» コメありがとうございます(*´∀`*)今の状況とは普通の三成様という解釈で宜しいでしょうか?私の場合、ヤンデレは嫉妬から成り立つようにしています。なので、初めは小さな嫉妬から独占欲に繋がり、狂気へと変えてはいかがでしょうか?少しでも参考になれば幸いです^^ (2016年11月24日 14時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
蒼藍紅蓮ノ爛華朱月 - 嗚呼もうヤバイヤバイヤバイ////三成様はヤンデレに限ります!普通の好きという感情から病ませるところの流れが自然過ぎて怖いデス……;;私も三成様のヤンデレ一本書いているのですが、今の状況からどのように病ませればいいか、教えてぐだざい"! (2016年11月5日 17時) (レス) id: 543f9feeb0 (このIDを非表示/違反報告)
三楓 - この度、一身の都合上急きょ続編という形をさせていただきます。 http://uranai.nosv.org/u.php/novel/327bsr/←こちらからお願いします。 (2016年1月31日 16時) (レス) id: a2617c1131 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 大一大万佐吉さん» 亀甲新のなのにそんなこと言って下さってとても嬉しいです♪(/ω\*)わたしごときの作品が参考になるのであれば是非!作品が出来れば是非読ませていただきますp(^-^)q(なんか上からですみません( ;∀;) (2015年10月11日 11時) (レス) id: a2617c1131 (このIDを非表示/違反報告)
大一大万佐吉(プロフ) - 初めまして!佐吉と申す者です。佐吉楓さんの三成様の病みっぷり…文才ありすぎです!初対面で変ですが、凄く面白いです!私も三成様のヤンデレを書いているんですが…参考にさせて頂いてもよろしいでしょうか? (2015年10月6日 21時) (レス) id: 227e274ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三楓 | 作成日時:2015年1月25日 14時