ゴ ページ5
部屋に散らばった肉片、飛び散った血痕のせいで私は部屋をかえざる終えなかった。そりゃあ... かえないと不気味だし。
貴「はあ... 」
半「随分とお疲れのようだね」
貴「半兵衛様... 」
私の肩をぽんっと叩き、元気づけてくれる半兵衛様。
半「今の君に頼む僕もどうかと思うんだけど... 」
貴「なんでしょうか?」
半兵衛様は少し困った表情をし、小声で私に囁いた。
半「君にある大名に嫁いでほしくて... 」
貴「私をですか?」
半「けど今の状態じゃあ難しいかな」
貴「私は構いませんけど」
半「あ、いや、そうじゃなくて... まあいい。じゃあ手筈しておくよ」
他の人達には僕から言っておくっと言って半兵衛様はそのまま政務に戻った。
私が嫁ぐ... か。
戦場でもあまり役に立てないからこれで役に立たないと。これは私の戦... 。
机に向かって政務をした。文字ばかりの巻物を広げる。この仕事は最初、頭がパンクして、倒れたのがしょっちゅうだったが、随分なれた。
気がつくと、日は西に傾いてあたりはオレンジ色に染まっていた。夕食、湯呑みを済ませ、部屋に戻る。襖を開けると、誰もいないはずなのに人が一人いた。
貴「三成様... 」
私が一人言を呟くと、聞こえたのか三成様はこちらを振り向いた。
三「遅かったな。湯呑みはとっくに済んでいたはずだったが... ?どこに行っていた?」
なんで知ってんですか。
貴「えっと... 」
三「半兵衛様から呼ばれていた、などという理由はないだろう?まさか!私以外の男のところに行っていたというのではないだろうな!例え呼ばれていたとしても素通りしろとあれほど... 」
貴「ちっ違います!迷い猫がいたので親を探してたんです。でも、まだ見つからなくて... 」
私の腕の中で、子猫はにゃあと一声鳴いた。
貴「外に出しておくもあれですし、今日は私の部屋でかくまおうと」
三「......Aの部屋で... 」
それを聞いた三成様は眉を吊り上げた。
三「邪魔物を増やすのか?せっかく二人きりになれる刻にこのような物を。狭くなるだろう!」
自分の部屋で寝てくださいと言いたい... 。
三「ああ、そうか!」
三成様は私の顔を両手で包み、目線を合わせるように上に向かされた。
三「羞恥心があるのだな?全く... 可愛いやつだな」
貴「へぇ?」
何を言っているのか分からないがとにかく、今は助けがほしい。腰に腕を回され、動けない。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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三楓(プロフ) - 蒼藍紅蓮ノ爛華朱月さん» コメありがとうございます(*´∀`*)今の状況とは普通の三成様という解釈で宜しいでしょうか?私の場合、ヤンデレは嫉妬から成り立つようにしています。なので、初めは小さな嫉妬から独占欲に繋がり、狂気へと変えてはいかがでしょうか?少しでも参考になれば幸いです^^ (2016年11月24日 14時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
蒼藍紅蓮ノ爛華朱月 - 嗚呼もうヤバイヤバイヤバイ////三成様はヤンデレに限ります!普通の好きという感情から病ませるところの流れが自然過ぎて怖いデス……;;私も三成様のヤンデレ一本書いているのですが、今の状況からどのように病ませればいいか、教えてぐだざい"! (2016年11月5日 17時) (レス) id: 543f9feeb0 (このIDを非表示/違反報告)
三楓 - この度、一身の都合上急きょ続編という形をさせていただきます。 http://uranai.nosv.org/u.php/novel/327bsr/←こちらからお願いします。 (2016年1月31日 16時) (レス) id: a2617c1131 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 大一大万佐吉さん» 亀甲新のなのにそんなこと言って下さってとても嬉しいです♪(/ω\*)わたしごときの作品が参考になるのであれば是非!作品が出来れば是非読ませていただきますp(^-^)q(なんか上からですみません( ;∀;) (2015年10月11日 11時) (レス) id: a2617c1131 (このIDを非表示/違反報告)
大一大万佐吉(プロフ) - 初めまして!佐吉と申す者です。佐吉楓さんの三成様の病みっぷり…文才ありすぎです!初対面で変ですが、凄く面白いです!私も三成様のヤンデレを書いているんですが…参考にさせて頂いてもよろしいでしょうか? (2015年10月6日 21時) (レス) id: 227e274ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三楓 | 作成日時:2015年1月25日 14時