ニジュウイチ ページ21
左「三成様初っぱなからあんなとばして次出るときバテないんすかね?」
刑「まあ、大丈夫であろ。あやつには御仏よりも源となるものがあるゆえな」
そうであろA、と刑部さんはヒヒッと愉快そうに笑った。
貴「あ、はは... 」
********************
次の出陣までしばらく時間があり、本陣で兵士さんたちは疲れを癒していた。
私は先程同様、怪我をした方の手当てをしていた。
傷をみると、戦場がどれほどのものか想像がついた。
貴「(皆さん、命懸けなんだなぁ... )」
兵1「Aさん... も、もう結構です」
傷口を消毒していた時、兵士さんは急に腕を引っ込めた。
貴「え?ですが、まだ終わってn」
兵1「いや、もう大丈夫です... 」
兵士さんはその場を急ぐように去っていった。
貴「どうしたんだろう... ?」
***************
Aの元を去った兵士は怯えるように本陣から離れた。
振り返り、誰もいない事を確認するとほっとため息をついた。しかし、その背後から、ザッと足音が聞こえる。
兵1「ひいっ!?」
背後に立っていたのは三成だった。
兵1「み、三成様... お、お許しくださいっ!」
兵士は跪いて頭を下げた。三成はそんな彼を上から睨んだ。
静かに鞘から刀を抜く音だけが響いた。
兵1「そ、某はなにもしておりませんっ!A殿が勝手に... 」
三「は?」
三成は刃先を涙目の兵士に向ける。
三「貴様... 私のAに近づいておきながら己は悪くないと言うか!」
兵1「ひいっ!」
腰が抜けた兵士に刃先を振り上げる。
三「愚鈍な己を懺悔し、首を晒せ
貴様の生存など許可しない」
ザクッ... .. ... .. .. .. .. .. ..
ザクザクザクザクザクザクザクザク
骸となった己の兵を何度も何度も突き刺した。
三「Aの傍にいていいのは私だけだ。
私のみがAを求めることを許可される」
三成は、ふっ、と笑んだ。
三「家康さえ消滅させれば私の気は晴れる。そして、Aと婚儀を... 」
二度目の出陣の合図が鳴る。
骸を蹴り上げ、三成は戦場へ向かった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
121人がお気に入り
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三楓(プロフ) - 蒼藍紅蓮ノ爛華朱月さん» コメありがとうございます(*´∀`*)今の状況とは普通の三成様という解釈で宜しいでしょうか?私の場合、ヤンデレは嫉妬から成り立つようにしています。なので、初めは小さな嫉妬から独占欲に繋がり、狂気へと変えてはいかがでしょうか?少しでも参考になれば幸いです^^ (2016年11月24日 14時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
蒼藍紅蓮ノ爛華朱月 - 嗚呼もうヤバイヤバイヤバイ////三成様はヤンデレに限ります!普通の好きという感情から病ませるところの流れが自然過ぎて怖いデス……;;私も三成様のヤンデレ一本書いているのですが、今の状況からどのように病ませればいいか、教えてぐだざい"! (2016年11月5日 17時) (レス) id: 543f9feeb0 (このIDを非表示/違反報告)
三楓 - この度、一身の都合上急きょ続編という形をさせていただきます。 http://uranai.nosv.org/u.php/novel/327bsr/←こちらからお願いします。 (2016年1月31日 16時) (レス) id: a2617c1131 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 大一大万佐吉さん» 亀甲新のなのにそんなこと言って下さってとても嬉しいです♪(/ω\*)わたしごときの作品が参考になるのであれば是非!作品が出来れば是非読ませていただきますp(^-^)q(なんか上からですみません( ;∀;) (2015年10月11日 11時) (レス) id: a2617c1131 (このIDを非表示/違反報告)
大一大万佐吉(プロフ) - 初めまして!佐吉と申す者です。佐吉楓さんの三成様の病みっぷり…文才ありすぎです!初対面で変ですが、凄く面白いです!私も三成様のヤンデレを書いているんですが…参考にさせて頂いてもよろしいでしょうか? (2015年10月6日 21時) (レス) id: 227e274ad0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:三楓 | 作成日時:2015年1月25日 14時