狂イ咲ク狂気ハ愛情ダ

サン ページ3

最近、色んな人から避けられているような気がする。例えば、この間...

兵1「A様！」

貴「何ですか？」

兵1「俺、新参者でして... 分からない事があったらA様を頼れと言われました。っで、早速なんですがここがちょっと分からなくて... 」


新人の兵は私に書物を差し出し、分からない所を指で差した。


貴「ここは、こうですよ」

兵1「ありがとうございます！また何かあったらよろしくお願いします」

貴「私でよければいつでもどうぞ」


そう言って私は新人の兵と別れた。しかし、次の日からその兵は私を恐れているような目で見ているような気がした。私が話しかけようとしても、すぐに逃げてしまう。たとえ話しかけられたとしても、「何でもありません」と言うだけで会話が終わる。それが最近、立て続けに増えているのだ。
私、なんかしたかな... ？


貴「ねぇ」

女中1「!!っは... はい... 何でしょうか？」


朝食を運びに来た女中に話しかけると、女中はまるで驚かされたような反応をした。


貴「あの... 私、なにか気に障るようなことしました？」

女中1「いえ！そのようなことは...」

貴「いや、怒ったりしないので不満があるなら言ってくれませんか？なるべく直しますので」

女中1「A様にご不満などありません。むしろ、お側に仕えて満足しています」

貴「そうですか？最近、避けられているような気がして... なにかしたのかなって... 」


すると女中は急に「申し訳ありません」と言いながら泣き出した。私は背中を擦りながら、女中が落ち着くのを待った。


貴「話せる範囲なら話してほしいです」

女中1「命令なんです... 」

貴「命令？誰の？」

女中1「石田様です。兵士、小姓、女中... A様に関わる者には、今後一切A様とは話すなと言われました。真に申し訳ありません！私は逆らうことが出来ず... 」

貴「そうでしたか。もしかしたら嫌われているんじゃないかと」

女中1「あなた様を嫌う理由がありましょうか！私はA様が好きですし、尊敬しております！」

貴「ふふっ。ありがとう」


女中に笑みをかけ、また背中を擦った。


左「Aさん、半兵衛様がお呼びっす」

貴「すぐ行きます」


私は女中に一礼する。半兵衛様の所に寄った後... 三成様に詳しく聞いてみよう。何故こんな事をするのか... と。


貴「半兵衛様はどこですか？」

左「すんませんけど、あんまり場所を教えるなって半兵衛様が言ってんで、もう少しこっちで

シ→←ニ

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