灰かぶり姫 本当の姫と偽りの姫

# ページ18

沙紀さんに案内されお母様の所に着く
沙紀さんが扉を軽く叩き中にいるお母様に話しかける

「奥様A様をお連れいたしました」

「ありがとう沙紀さん。どうぞ入ってちょうだい」


「「失礼します」」
そういい中に入りおじきをする


「A急に帰って来て貰ってごめんなさいね。それで話があるの」

お母様の雰囲気が仕事モード？になる


「あなたに天祥院家のご子息から婚約したいと」




……はぁ？？？

どうしてそうなった？


「その為まずはお見合いをさせてくれないかという連絡がきました」



えっ？ほんとに何で天祥院英智が私に婚約をしたがるの？

そりゃ夢城財閥は大きいけ天祥院財閥と変わらないのにメリットはなに？


今の状態でも充分な繋がりはあるがもっと強固にするため…？
それが必要だとは思えない…

わからないわね…今考えても仕方ない…か



「お母様。その婚約をお請けするにあたってこの家にメリットはございますか？」


「随分考え込んでいたから婚約するか悩んでいたのかのかと思っていたのだけれど…違ったみたいね。
そうねぇメリット。天祥院家とのさらに深い繋がり。あとは他の財閥へのちょっとした牽制かしらね。」



なるほど…
なくても大丈夫だけれどあった方が良い。

そして断った場合には関係が悪化する可能性がある…と
お母様は言ってはないけど


「では取りあえずお見合いだけしてもいいですか？」

「ええもちろん。けどA、別に無理して婚約はしなくていいからね？」


お母様…

「わかりました。ありがとうございます」



そう言った後立ち上がり

「ではお母様私はこれで」


「ええ。じゃあまた夕食の時にね」


お母様がそう言うと沙紀さんが扉を開けてくれる


「それでは失礼しました」




＿＿＿＿＿＿＿

遅れて申し訳ありません＜(_ _*)＞
天祥院オチもありかなと思った私であった

ちなみに英智が婚約を申し出たのは夢ノ咲学院に手を出せるようにしておくため…という事です

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