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時雨side
「生きてやすか、土方さん」
「毎度毎度のことなんで特に心配してないですけど、一応大丈夫ですか？」
「バカヤロー、おっ死ぬところだったぜ。あ、あと時雨それわざと？わざとなの？」
わざと？自分に正直に生きるのが私の信条なんで。
「チッ、しくじったか」
そう言ってそっぽを向く総悟。コイツ許さねェ。後で覚えてろ。始末書意地でも書かせるかんな。
「しくじったってなんだ！！オイッ！こっち見ろオイッ！！」
「副長、ここです」
「オイッ、出てきやがれ！」
「無駄な抵抗は止めな！」
「ここは十五階。逃げ場はありませんよー」
「オーイ、出てこーい」
「マジで撃っちゃうぞー」
「土方さん夕方のドラマの再放送始まっちゃいますよ」
「死ね土方コノヤロー」
「なんか間に変なの挟まってたんですけど」
「そういえばやべェな、ビデオ予約すんの忘れてた。さっさと済まそう。発射準備！！」
撃てェェ！！とか、言うのかと思ったけど言う前にあちらから投降してきた。あ、違うな。これは…突撃？
突然の出来事に反応できない隊士たちは唖然としている。
「なっ、何やってんだ。止めろォォ！！」
物凄い勢いでこっちへ走ってくるのは万事屋一行。
「止めるならこの爆弾止めてくれェ！！爆弾処理班とかさ…なんかいるだろオイ！！」
そんなドラマみたいに思っててもらっちゃ困る。誰が思うよ？あっちから自爆とか。
「おわァァァ、爆弾もってんぞ、コイツ！」
「ちょっ、待て。オイぃぃぃ！！げっ！！あと六秒しかねェ！！」
「銀さん、窓、窓！！」
「無理！！もう死ぬ！！」
「勝手に死ねよ、コラ」
「おい今死ねっつた誰だァァ！！出て来い、先にオマエを殺してやんよ！！」
「そんなこと言ってる場合ですか！」
ちなみに言ったのは私だ。てかやっと追いついたんですけど、どんな脚力してんのよ。
「よぉーし、神楽準備はいーい？」
そう、神楽は夜兎だ。
なら……
「準備万端ネ！！ほあちゃアアアアア！！」
神楽の渾身の一撃で兄さんはガラスを突き破り、そのまま空中へと飛び出した。
「ぬわァァァァァァ！！」
そのままガラスを割って空中に出た兄さんは爆弾を天に向かって投げた。見事に花火みたいに爆発したのはいいけど、この後どーすんだろ。見ものだなーとか思ってたら、ちゃっかり隣の百貨店のあのなんかホラ、バルーンみたいなやつ(アドバルーンって言うらしい)に捕まってた。
「お元気でー」
.
番外篇.(第三訓と第四訓の兼用ってことでよろしくお願いします)こんなに第三訓が長くなるなんて思いもしなかった作者の様子:返事がない、ただの屍のようだ→←・
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作者名：花遥 | 作成日時：2019年10月3日 22時
