episode…6 ページ7
「Aちゃん、岩崎くんが呼んでるよ」
…またか。
クラスの女の子がそう教えて来てくれた。
『…ありがとう…。』
「アイツほんっと懲りないね!?」
玲央がそう怒るが、
私は、いちよう行くことにした。
岩崎くんとは、中学一年生以外、
同じクラスになったことは無いのだが…。
何故か、毎年5〜6回告白される。
毎回断っても、何故か諦めてくれない。
廊下に出ると、すぐに岩崎くんが。
「こんにちわ。」
『こ、こんにちわ…。』
「僕はいつになったら、
貴方と付き合えるのでしょうか?」
『…それは、無理かと…。』
「なぜですか?」
はぁ。
心の中で溜息をつく。
彼に捕まると話が長い。
何故、僕を好きになってくれないとか、
いつになったら付き合えるかとか…。
昔なら…。
中学の時は、私を助けてくれる
"彼"が居たのにな。
そう思っていたら、
「すいませーん、何やってんの?」
この言葉…。"彼"と…
「そいつ、俺のもんだから。」
振り返るとそこには、
"彼"ではなく…。
御幸くんだった。
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作者名:咲亜嵐 | 作成日時:2015年5月30日 20時