episode…4 ページ5
『ねぇ、なんだったの?』
玲央に聞いて教えてくれないのなら
御幸くんに聞こうと思い、
玲央が購買へ買いに行っている間に
聞いてみた。
「だからホントに、何でもないんだって!
マジ気にすんな!」
『何でもないなら教えてくれてもいいじゃん』
私は、頑固な為、なかなか食い下がらない。
「…とにかく、言えないんだって!」
と、やっぱり教えてくれなかった。
すると、玲央が帰ってきて、
「御幸ー、もう言っていいでしょ!
言うのは早い方がいいわよー?」
とニヤニヤしながら御幸くんに言う。
「…だから!栄坂勘違いしてるって!」
ふたりの変な言い合いが始まってしまったので
『…もーいーや』
と流石の私も諦めた。
部活の時間に俺は、栄坂に
「ホントにお前、勘違いだから!
俺、樋山の事好きじゃねーって!」
と言った。
…てか、好きだったとしても
栄坂には言わねし。
「…ホントにぃー?
でも、その内分かるよ、自分の気持ちが!」
…コイツ…ホントに…。
その時、俺は、
栄坂が言っていた、
"相当なことが無い限り、振り向かない"
とその意味が気になった。
「この前、栄坂が言ってたのって
どーゆー意味なの?」
聞いてから、あっと思った。
すると、栄坂はニヤッとして
「それは、私にじゃなくて、
A本人に聞きなよ。
これだけは、私が勝手に言っていい
話じゃないから。」
栄坂がこれほど真剣な顔を
俺は、初めて見た。
その後、グランドの外を見ると
今日は樋山が来ていた。
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作者名:咲亜嵐 | 作成日時:2015年5月30日 20時