【ダイヤのA】ふたりの想い (ページ4)

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episode…3 ページ4

俺が、樋山の事を聞いたからか、
栄坂が、

「…まさかAのこと気になってんの？」

と聞いてきた。

「いや、別に…。ただ、春休みとか
よく栄坂に会いに来てたから」

そう言うと、栄坂は、

「…まぁ、A可愛いしねー、
惚れるのは分かるよ！」

と俺の肩に手を置いて、
うんうんと頷いている。

「いや、惚れてねーって！」

必死に否定するも、栄坂の耳には届かない。

「でも、Aは
相当なことが無い限り、振り向かないわよ。

ま、頑張って！
応援してあげるよ！」

「いや、だから！…。」

もう、否定するだけ無駄だなと思い
言うのをやめた。

俺は、樋山の事、どう思ってんのかな？

…好き…なのか？

その悩みがどっかにあった。

次の日

学校に行くと、玲央が
「A！良かったね！
アイツは悪そうに見えていい奴だからさ」
といきなり言ってきて、

『なんのこと？』

と聞いても、教えてはくれなかった。

教えてくれないなら何故言う。
私は心の中でそっと笑った

「おい、栄坂！
余計なこと言わなくていーって」

御幸くんは、玲央の言っている意味が
分かったらしくそう言った。

『だから！なんのこと！？』

「「なんでもない！」」

ふたりして何故か
私に教えてくれなかった