【ダイヤのA】 ふたりの想い

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教室に着き、しばらくすると
女子二人が入ってきた。

一人は野球部マネージャーの栄坂。

もう一人は…。

樋山A。

今まで、関わったことは無い。
ただ、樋山がよく野球部の練習を
見ているのは知っていた。

あれほどの美少女だ。
気付かないほうがおかしいだろう。


「あ！御幸くん同じクラスなんだ！」

栄坂が俺に気付き、駆け寄ってくる。
そして樋山に俺の事を紹介する。

「御幸くんはね、キャッチャーなの！」

『そーなんだ！あ、私…』

「樋山Aちゃん、でしょ？」

樋山が名前を名乗る前に言ってしまった。

『うん！私もソフトボールやってたんだー』

「へー、どこやってたの？」

『うーん、キャッチャーもやったけど、
ショートもセカンドとやったし…』


と、俺達はたくさん話した。





"樋山A"

彼女と仲良くなればなるほど
俺は胸がドキッとする気がしていた。

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