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「ここで瑛一に逃げられたらAはさぞかしがっかりするでしょうね。もしかしたら、瑛一がいた事で帆立くんを拒否してたけど、別れたら二人付き合い始めるかもよ!?こういう時こそ、Aバカのあんたが動く時でしょ…」

強い口調で、でも気持ちがすごく込められた言葉をぶつけられる。
その通りだと思った。

でも、なんでだろう。どうしてこんなにも怖いんだろう。帆立くんに歯向かうのが怖いのかもしれない。

それとも、やっぱりサキュバスだから?君がサキュバスだから怖いのかもしれない。
昨日あれ程まで時間を共にしたけど、いついなくなってもおかしくない儚さのAさん。
Aさんは豪快に笑うけどその瞳はいつも静かだった。

「僕、Aさんが大切だよ」
「うん」
「だから帆立くんに取られたくない。もちろん、自分も傷つけられたくない」
「うん」

「だから」

返事をしてくれる舞子さんを見る。
優しく、微笑んでくれた。

「僕は帆立くんを何とかするよ」

言葉に出して、やっと決意が固まったような気がした。
僕はやっぱりAさんが好きだ。今の時間が一生続いてほしい。
だから何とかしなきゃいけないんだ。

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設定タグ:サキュバス , ファンタジー , 稲穂佳子   
作品ジャンル:ラブコメ, オリジナル作品
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作者名:稲穂 佳子 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2019年3月15日 15時

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