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突然の言葉に驚いた。
「えーと?」
「来て」
言われるまま神威の側へ行く。
やけにしおらしいことに疑問を抱いたが、そこは置いておくとしよう。
静かな部屋。
病室と違って薬品の鼻を突くにおいもしない。
漂ってくるのはまだ塞がっていないであろう神威の傷の血のにおい。
「A……」
「わっ」
不意に抱きしめられ体勢を崩す。
弱々しくもしっかりと抱きしめられ、思わず神威の背中にそっと、手を回す。
赤子をあやしているみたいだなんて、たとえ思っても言えないけれど。
「地球に帰りたい?」
「帰りたいとは思ってるよ
でも神威の怪我が治ってからかな」
そういうと、うん、と一言だけ返事をした。
神威が寝るまでこの体勢。
足腰が固まったのはいうまでもない。
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咲夜舞 - たまさん» ありがとうございます!拙い作品でしたが読んでくださりありがとうございます! (2014年8月22日 7時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
たま(プロフ) - 感動です!心がホッコリしましたああ! (2014年8月22日 7時) (レス) id: f6cca5b798 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜舞 - Aliceさん» こちらこそ最後まで読んでくださりありがとうございます!コメント嬉しいです! (2014年8月22日 1時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 完結おめでとうございます(*^^*)!! とっても面白かったです!神威が超かっこよかったです(*´∀`*) 素敵な話を作ってくれてありがとうございした!!(o^-') (2014年8月22日 0時) (携帯から) (レス) id: d0e076cb76 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜舞 - ネギさん» 本当ですか!?ありがとうございます! (2014年7月30日 0時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
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