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「神威……っ」
.
.
「ねぇ、A」
私が落ち着いてきた頃
神威が声をかけてきた。
「何…?」
.
.
「俺もさ」
パッと回していた腕をとり、
私の方を真っ直ぐ見る。
「Aのこと、好きだからね」
.
.
えっ
「ほん、と………?」
「まぁね
こういう状況で言うのもどうかと
思うけど」
「でも、“俺も”ってどういう………」
ふと不思議に思った事を聞いてみる。
「え?Aが俺のこと好きって
言ったんでしょ?」
確かに言ったけど……
「そのとき居たの……?」
「入ろうとしたとき聞こえた」
サラッと…………。
「まぁその前から、Aが夜兎にされる前
というか初めて話してみて
ちょっと違うな、なんて
人間なんて虫以下の認識だったのに
Aだけは何か違ってね
それが特別だな、と思ってさ」
蒼い綺麗な瞳を見せる神威。
「………私は
よくわかんないや
でもやっぱり特別だなーって
側にいたいなーって
そう思ったんだよね」
夜兎にされても死のうとか考えなかったのは
神威のおかげだよ、そう付け足した。
.
.
しばらくお互いの認識について
笑ってた。
.
それで
幸せな溜め息。
.
.
「好きだよ」
そう言ってお互いの唇を重ねた。
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咲夜舞 - たまさん» ありがとうございます!拙い作品でしたが読んでくださりありがとうございます! (2014年8月22日 7時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
たま(プロフ) - 感動です!心がホッコリしましたああ! (2014年8月22日 7時) (レス) id: f6cca5b798 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜舞 - Aliceさん» こちらこそ最後まで読んでくださりありがとうございます!コメント嬉しいです! (2014年8月22日 1時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 完結おめでとうございます(*^^*)!! とっても面白かったです!神威が超かっこよかったです(*´∀`*) 素敵な話を作ってくれてありがとうございした!!(o^-') (2014年8月22日 0時) (携帯から) (レス) id: d0e076cb76 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜舞 - ネギさん» 本当ですか!?ありがとうございます! (2014年7月30日 0時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
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