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「大丈夫ですか?」
手を差し出すと突然笑い出す彼女。
くくくっ、と嘲笑うような…………。
「っふふ、“半端者”さん」
半端者。この人私の事知って……
焦ったのが間違いだった。
うしろに回られ両手を後ろに回されて掴まれる。
何かでふさがれ、息ができない。加えて、一瞬ではあったが、何かのにおいを嗅いでしまった。
ただ、身体の向くままに、座らされていた脚の回し、女の足を払う。体勢が崩れたところで地面に押さえつけた。
薬もほとんど吸っていないし、何者なのかを聞こうとした刹那。
世界が反転。
歪む視界。
「しまっ………………」
聞こえたのは女の甲高い笑い声。
やったわ、と喜びを表している。
身体が動かなくなる。
女が私を抱きその場を去ろうとしている。
ゆさゆさ揺れる女の腕の中、だんだん瞼が重くなる。意識が遠退いていく。
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咲夜舞 - たまさん» ありがとうございます!拙い作品でしたが読んでくださりありがとうございます! (2014年8月22日 7時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
たま(プロフ) - 感動です!心がホッコリしましたああ! (2014年8月22日 7時) (レス) id: f6cca5b798 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜舞 - Aliceさん» こちらこそ最後まで読んでくださりありがとうございます!コメント嬉しいです! (2014年8月22日 1時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 完結おめでとうございます(*^^*)!! とっても面白かったです!神威が超かっこよかったです(*´∀`*) 素敵な話を作ってくれてありがとうございした!!(o^-') (2014年8月22日 0時) (携帯から) (レス) id: d0e076cb76 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜舞 - ネギさん» 本当ですか!?ありがとうございます! (2014年7月30日 0時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
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