【銀魂】平凡な私が非凡になりました

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屯所での暮らしはとにかく男の人に囲まれていて、緊張というか気兼ねするというか。


神威の時も男の人……というかまぁ天人なんだけれども。


あんまり息苦しさは感じなかったな。
そう言えば宇宙海賊春雨って結構凶悪というか、良い噂は聞かないような組織だけれど、そんな事全然なかったな。


まぁそんなに接点があったわけじゃないけど。
すれ違っても挨拶とかはしてくれるし、ご飯だって多分人間の私にあわせたものを作ってくれていた。


そんな事を考えると、江戸の方がむしろ怖い場所なんじゃないかと思えてくる。

あの組織は色々な人種がいて、種族がいて、多国籍というか多星籍というか。だからこんな半端ものでも受け入れてくれたのかなとは思う。


神威の看病に残っている間も、船に乗せられ当初とは態度が全く変わらなかった。


それが嬉しかったし有り難かった。





何をしていても頭に浮かぶのは彼のこと。出会った場所が仕事場たったこともあってか、ふとしたときに思い出す。




そんな日々を送っていたとき、





「逢いたいな……」




部屋の隅でポツリと呟いた。









つもりだった。









「誰に逢いたいんですかィ？」









襖に手をかけ、不貞不貞しく立っている総悟にそう言われた。

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