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しばらくは他愛もない総悟の近況や、土方さんとの話を聞いていた。
大分身体の具合が落ち着いてきた頃、突然、深刻な顔つきになる総悟。
ピン、と空気が張り詰める。
「２、３週間どこに行ってたんですかィ」
真っ直ぐにこちらを見る総悟。真剣さが伝わるだけに、手のひらには汗が滲んだ。
「えと………っ」
何があったのか。このことを口にするために、その時の記憶を頭の中で巡らせる。
必然的にその過程には自分から流れる血が思い出されるわけで、吐き気とともに涙も滲む。
「………っ、私……」
うまく言葉が出ず、寝ていた布団を固く握る。眼球に膜が張り、心臓のあたりにむせ返るような痛みが走る。
一言も発せずにいると、ふわりと総悟に抱き寄せられる。
「………ごめん」
普段の語尾にゆるさの残る口調ではなく、やけに真剣で、少し幼くも感じられる言葉が耳に入る。
ただただ熱だけが触れた部分から伝わる抱擁だったけれど、それはひどく心を落ち着かせてくれた。
地球に居なかった間、神威達と居れて凄く楽しかった。勿論、私の両親のこと、実験のこと、私の所為で神威が大怪我をしたことを忘れたわけではない。
そして、戦艦でのことから、自分の身体は"地球人"でなくなってしまったことは明らかだった。
いろいろな出来事があって、帰ってきても変わらない生活ができる、そう前向きに考えることは、私にはできなかった。
「そ……うご……っ」
久し振りに泣いた気がした。
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咲夜舞 - たまさん» ありがとうございます！拙い作品でしたが読んでくださりありがとうございます！ (2014年8月22日 7時) (
レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
たま(プロフ) - 感動です！心がホッコリしましたああ！ (2014年8月22日 7時) (レス) id: f6cca5b798 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜舞 - Aliceさん» こちらこそ最後まで読んでくださりありがとうございます！コメント嬉しいです！ (2014年8月22日 1時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 完結おめでとうございます(*^^*)！！ とっても面白かったです！神威が超かっこよかったです(*´∀｀*) 素敵な話を作ってくれてありがとうございした！！(o^-') (2014年8月22日 0時) (携帯から) (レス) id: d0e076cb76 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜舞 - ネギさん» 本当ですか!?ありがとうございます！ (2014年7月30日 0時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
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