もし...僕達があの時出会っていたら【オリオンの刻印】

21話 神楽舞 ページ24

舞桜side





敵は相変わらずラフプレーで味方を蹴散らし突進してくる

それに翻弄されるイナズマジャパン

確実に冷静さを欠かされている

瑞希が一点取っているとはいえ直ぐに巻き返されてしまう




このままだと






ペク｢『バイソンホーン』！｣

ペクがシュートをする

円堂｢はぁぁ！『風神雷神』！｣

円堂さんは止める、止められる
けどね、世界は甘くない


円堂｢何っ?!｣

韓国の1人が円堂の前でわざと土煙を上げると言う邪魔をされゴールを許してしまう

灰崎｢彼奴ら…汚ぇ真似を…｣

稲森｢あれはどう見てもキーパー妨害じゃないですか！｣

瑞希「確かにそうかもしれないね。でも、それだけかな？」

舞桜「それだけじゃ無い。敵の勢いはかなり強い妨害をすることによってわざと弱く見せているだけだから。惑わされないで」




さて

瑞希がせっかく取ってくれた一点

取り返そうかな



舞桜「ねぇ瑞希」

瑞希「？」

舞桜「次、ボールが来たら僕に回してくれる？」

瑞希「いいけどなんで？」

少し怪訝な顔をする
それはそうか
普通はびっくりするよね

舞桜「簡単に言うなら、君を楽しませるためかな？」

瑞希「そう、わかったわ」



試合が再開する


瑞希が敵のラフプレーを避けて僕にパスを回してくれる




フィールドの中央より後ろ側から技を出し始める

ブロック・ドリブル・シュートをひとつにした技

私の得意な踊りを組み込む

好きな色の青・蒼・碧

それを頭の中で合わせて作り出す僕だけのあお






舞桜「龍星神楽・乱舞」


敵の間を流れ星の如く光の緒を残しながら縫い進んでいく

龍のようなうねりと星の儚い輝き


それをふんだんに撒き散らしながらフィールドを舞い進んでいく


そしてそのまま流れる様にゴールへとボールを流しゴールが決まる



周りからは僕が流れ星のようにフィールドを駆け回って見えるのだろうなぁ……

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