425(uno) ページ38
○uno said
あ「沢山応援してくれたのに、本当に、」
浦「さくらちゃんストップ。」
さくらの言葉をリーダーが遮って優しく笑う。
浦「お疲れ様、よく頑張りました。謝ることなんて何にもないよ。俺は映画のヒロイン役のオーディションに声がかかるような子と同じグループで活動してるなんて誇りだよ。」
ずっと平気そうな顔をしていたさくらが、リーダーの言葉に一瞬だけ泣きそうな顔をして、だけどすぐに普通に戻って笑う。
あ「ありがとう。」
宇『お疲れ様ー！本当に凄いよ。』
與「次や！次！あんだけ練習しとったんやから得たものも絶対ある！」
西「話したいことは聞くし、話したくないことは言わなくて良いからね。お疲れ様。」
日「今日はさくらちゃんが大好きなAAAの仕事だよ。頑張ろ。」
末「…お疲れ様。」
みんなの言葉に何度も頷くさくら。
あ「本当にありがとう。悔しくてたまんなくって、話したら泣きそうだから映画の話は今日はこれで終わりでも良い？」
宇『当たり前でしょ？』
浦「よし、打ち合わせだ！」
悔しくてたまらない。
その気持ちはよく分かる。
話したら泣きそうになる気持ちも。
デビューする前から、デビューした後も、
悔しくてもどかしくてどうしようもならない
そんな大きな気持ちを沢山感じてきた。
表現するということは、
アーティストでいるということは、
芸能界で生きていくということは、
そういうことだ。
もしかしたこのまま頑張ったって意味ないんじゃないか。
自分には無理なんじゃないか。
そんな不安を隠して。
乗り越えた先に何かあると信じて。
ただ前に進むしかない。
きっと、今のさくらはそんな不安と戦っているはず。
私ができることは限られているけど、それでもさくらの側にいたい。
近づいて頭を撫でればさくらが照れたように顔を上げる。
あ「オーラス楽しみだね。」
宇『そうだね。最高の12周年にしよう。』
メインスタッフの待つ会議室に移動すれば最終打ち合わせが始まる。
コンサートの大枠は決まっているものの、やっぱり会場ごとに勝手が違うから打ち合わせは念入りに行う。
特に今年のツアーは公演ごとに歌う組み合わせが違ったり、１つ１つの会場で違った動きになる部分が多いため慎重に。
さくらと迎える2回目の記念日。
ファンのみんなと一緒に素敵な一日を作りたいと思う。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
