届かない虹

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いきなり目の前に現れた憧れの人たち。


今まで遠くから見ているだけだった大好きな人が目の前にいる。


その事実に思わず溢れ出した涙が止まらなくなって言葉がでない。


『あれ、あ…の、すみまっ』


浦「大丈夫？落ち着いて。緊張して涙でた？」


優しく笑って私の顔を覗き込む浦田さんに慌てて首を横に降る。


挨拶もせずに会った瞬間泣くとかほんと失礼だし最悪………！！！


浦「ゆっくりで良いから自己紹介できる？」


『はい…！』


ゆっくり深呼吸をしてからメンバーの顔をしっかりと見る。


『今日からAAAのメンバーになります七瀬さくらです。分からないことばかりで沢山迷惑かけると思いますが、足を引っ張らないよう頑張るのでよろしくお願いします…！』


浦「さくらちゃん、ね。俺はリーダーの浦田直也です。7つも歳離れてて気まずいかもしれないけど仲良くなれたら良いなって思ってます。分からないことあったらなんでも聞いて？」


丁寧に話してくれる浦田さんは今までライブやテレビで見たままの優しい雰囲気で思わず肩の力が抜ける。


宇「宇野実彩子です。女子メンバーは2人だけだけど一緒に頑張ろうね。」


綺麗な宇野ちゃんは短い言葉だけどにこりと笑って握手もしてくれて、同性なのに思わずどきっとしてしまう。


西「西島隆弘です。これからのAAAを一緒に作っていこう。よろしく。」


日「日高光啓です。だっちゃんでもなんでも呼びやすい呼び方で呼んで！」


與「與です。歳1番近くて話しやすいと思うし仲良くしてや。」


それぞれが優しい笑顔で挨拶してくれてほっとする。


受け入れてもらえなかったらどうしようかと思ってた…


そんなことを考えながら視線をずらす。


まだ1人だけ、自己紹介をしてくれてない末吉さんが腕を組んでわたしを見ている。

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