レッド・ホット・チリ・ペッパー その4 ページ7
そうか、と兄さんは呟くと仗助の肩に兵隊を乗せた。
「おれは・・・・・・反省すると強いぜ」
音石明が2人を見据える。
スタンドを出して張り巡らせておいた糸の範囲を1kmから50mにし、全神経を集中させる。
糸が感知したのは仗助の右後ろ。
地面にしか糸を張っていないが、排水口から出て来るレッチリの胴体ぐらいは捕まえることは出来るハズだ。
『右後ろ！』
私が指示すれば仗助がクレイジー・ダイヤモンドを叩き込む。仗助の体に拳を入れるとレッチリは排水口に引っ込む。糸で体を掠めた感触はあるが捕まえられない。
それこそ光速を相手にしているような感じだ。
『後ろ！』
今度は兄さんのバット・カンパニーが射撃を行うが当たらない。
クレイジー・ダイヤモンド、バット・カンパニー、ムーンライト・ダンサー。決して私たちのスタンドのスピードが遅いわけではない。
相手が速すぎるのだ。
どうも仗助を優先して狙っている。ヒーラーを最優先で叩くのはゲームでも同じか。
「やっ・・・・・・野郎・・・・・・」
頭を出したレッチリに攻撃を入れるが、これも外れる。
また仗助の後ろにまわったレッチリが、仗助の足を腕で払う。
体勢を崩した仗助はそれでも反撃する。排水口にラッシュをして、アスファルトが辺りに散らばった。
「フッフッフッ」
音石明が笑う。
「アスファルトを掘りおこして地下電線を切断するなんてヒマはねーぞ・・・・・・しかもよぉ〜アスファルトに大きく穴をあけりゃあ、あけるだけ」
クレイジー・ダイヤモンドの拳が空を切る。
「おれが出てこれる場所が大きくなるだけだぜ〜っ」
「バット・カンパニー！」
兄さんが仗助をアパッチで突き飛ばす。
舌打ちをするのはレッチリだ。
「もう1分たっちまったのか。そろそろとどめを刺さねーと間に合わなくなる・・・・・・」
腕時計を見て音石はそう呟く。
「仗助、俺の方の準備は終わったが・・・・・・いけるか」
「心配いらねーっスよ、こっちも用意はできたからよぉ〜。つーことだ、A。どっから出てくるか見て、教えろ！俺らじゃあ近すぎてわかんねーんだ」
『分かったよ』
なるほど、仗助の肩に兵隊を乗せたのはこの状況に持ってこさせる為だったとは。
地面を殴ったのはアスファルトを原料別のところまでなおす為。コールタールにして排水口に油膜を張る為だ。
油膜が膨らむ。
『左後ろッ！』
「どららららららあーっ！！」
仗助のスタンドがレッチリを捉えた。
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妹者 - 凄く面白いです！お話の続きが気になります。更新頑張って下さい！ (2018年8月18日 23時) (
レス) id: 2e9f8a8485 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫歳花(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!凄く面白くて楽しかったです。これからも頑張ってください!!! (2018年4月5日 3時) (レス) id: ae43b29bb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シマエナガ | 作成日時：2017年8月26日 16時
