漫画家のうちへ遊びに行こう その6 ページ28
東方仗助、百鬼Aが岸辺露伴を困らせた時、わたしは焼身で死にます。
そう書かれた部分を、康一くんは読み上げた。
「なんだこりゃあ〜？」
億泰は康一くんからその書き込まれた部分を見て、頭にハテナを浮かべる。
「君が自分で死んじゃうんだよ！仗助くんたちが僕らを助けようとしただけでもッ！」
切羽詰ったような声を出す。
彼にそう言われた億泰はギャハハと笑うが、その笑いは乾いている。
「おいおい！俺が焼身で？バカいってんじゃねーよッ！この俺がンな恐ろしい死に方するわけ・・・・・・」
カチッと音がした。
億泰の顔が恐怖で引きつった。
恐る恐る音が鳴った方向へ顔を向けると火のついたライターを億泰の右手がしっかりと握っている。
「おぉおぉおぉぉーッ！！」
彼は大声で叫ぶ。
「しちゃうんだよ・・・・・・無敵なんだ・・・・・・絶対にさからう事はできないんだッ！」
億泰の右手が、ライターを持った手が自身に火をつけた。
「行くしかねェ！頼んだぜ、A！」
『えっ、あっ！？』
仗助がドア陰から飛び出した。
否、岸辺露伴によってひきずり出されたというのが正しいだろう。
『ああ！もうっ！』
こうなってしまったら、もうするしかない。
ドアから顔を覗かせて私はスタンドを出した。
『ムーンライト・ダンサー！』
仗助に糸をつける。
間田のスタンド、サーフィスと似たようなことをするハメになるとは・・・・・・私が仗助を操作するのだ。
目をぎゅっと瞑った仗助を見て岸辺露伴は観察する。
「ホォーッ！原稿を見えないように目をつぶっての攻撃をするつもりか・・・・・・幼稚で単純だがけっこう効果あるかもしれないな」
なるほど、と納得する岸辺露伴。
「部屋は狭くて逃げ場がないし、一撃でぼくを倒せば、ヘブンズ・ドアーが解けて億泰くんは助かるわけだし」
あまり相手に時間を与えられない。
糸で仗助に動いていいと合図すると椅子に座った彼に一直線に走っていく。
「うああああああああ！」
億泰の右手は書き込まれた命令のために、体のあちこちに火をつけようと動いている。
「と、すると。閉じている目をなんとかして開かせればいいわけだな」
相手が机の上に手を伸ばした。
向こうから近づいてくることは絶対にない。
何かを投げる気だ。
相手の腕が大きく動いた。
何を投げたかは仗助の背中で見えないけど、彼がひとりで行動していると思っているのであれば避けやすい。
私のスタンドが糸を引いた。
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妹者 - 凄く面白いです！お話の続きが気になります。更新頑張って下さい！ (2018年8月18日 23時) (
レス) id: 2e9f8a8485 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫歳花(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!凄く面白くて楽しかったです。これからも頑張ってください!!! (2018年4月5日 3時) (レス) id: ae43b29bb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シマエナガ | 作成日時：2017年8月26日 16時
