漫画家のうちへ遊びに行こう その5 ページ26
糸であの漫画家、岸辺露伴の腕を切断してしまおうか?
いや、それだと何かのミスで原稿用紙を少しでも見てしまうと彼のスタンド能力が発動されてしまう。
私のスタンドは相手のスタンドに触れないと特殊な能力を無効化できない。
だが彼のスタンドの姿は見ていない。
つまり岸辺露伴に触れなければならないのだ。
どうしようかと考えようとした時、資料にされた億泰がわあわあと喚く。
「なんなんだァー!そのマンガはよぉ〜ッ!」
「うるさいな・・・・・・」
岸辺露伴は億泰の右手を踏みつけた。
椅子をゆっくり回転させて彼は康一くんに話しかける。
「さてと、康一くん。君に質問があるんだ・・・・・・なぜ東方仗助と百鬼Aはあのドアの陰に隠れていると思うね!?」
康一くんと億泰は私たちが隠れているドアの陰に目を向けた。
質問の答えが返ってこないため、岸辺露伴は彼に問う。
「ン?どう思うね?なぜ出て来ないと思う?康一くん?」
「仗助くんは・・・・・・あなたのその原稿を見ないために、今隠れている・・・・・・」
おずおずと答える康一くんにうんうんと頷く漫画家。
「そうだな・・・・・・正解だ。なかなかカシコイぞ。そこの虹村億泰は・・・・・・ぼくの”ヘブンズ・ドアー”の正体を知らなかったから術中に落せた・・・・・・」
相手が思った以上に慎重かつ冷静だ。
わざわざ康一くんや億泰、私たちに説明しだしたということは逃げ道を潰しにきている。
「が、まずいことに、そのことによって東方仗助と百鬼Aには正体がバレてしまった」
原稿用紙を片手にどうしたものか、というように彼は状況を説明する。
「その点はマジにまずい事になった、いや・・・・・・実際のところ、ぼくの方が相当不利のような気がする」
困ったような表情をしながら続ける。
「そして東方仗助と百鬼Aがドア陰から出てこない理由が他にもあるんだ・・・・・・それはなんだと思うね・・・・・・?」
ぴくりと傍にいる仗助がその言葉に反応する。
「それをさせないために、ぼくはなんとしても彼らをドア陰からひきずり出さなくてはならないんだが・・・・・・」
「てめーをどうやって、ブッ殺そーか考え中なんだよッ!」
億泰が岸辺露伴にそう言うと、彼は不気味にフフフと笑った。
「それも正しいな・・・・・・だが、正確な”答え”ではないよ。正確な答えはね・・・・・・彼らは、どちらかがこの屋敷から逃げ出すのはどうか、と考えている!」
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妹者 - 凄く面白いです!お話の続きが気になります。更新頑張って下さい! (2018年8月18日 23時) (レス) id: 2e9f8a8485 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫歳花(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!凄く面白くて楽しかったです。これからも頑張ってください!!! (2018年4月5日 3時) (レス) id: ae43b29bb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シマエナガ | 作成日時:2017年8月26日 16時