漫画家のうちへ遊びに行こう その2 ページ23
家の周りを見る。
車庫に車とバイクが一台ずつ入っている。
大きい家だから家族と暮らしているのだろうか？
ペットは飼っていない。
車の車種なんかは詳しくないから分からないのだけれど、窓から見えた家具はどこかで見たことあるような・・・・・・？
「A、何やってんだよぉ〜？」
『いや・・・・・・あの家具とかどこかで見たことあるような気がして』
どこで見たんだろう？と腕を組む私に対して、億泰はそれは重要なのか？と不思議そうに私を見る。
『まあ、SPW財団にいた私が知って・・・・・・見覚えがある家具なんだとすればブランド物の家具なのかな』
「じゃあ、ここに住んでる人が女だったら康一は・・・・・・」
『女の人って決まってないでしょー』
ふんすと鼻を鳴らした億泰に苦笑いをしながら言う。
インターフォンを仗助が押す。
『仗助、糸で探ろうか？』
「いや、それは止めといた方がいいぜ。この家のヤツがスタンド使いの可能性がある」
『まあ、能力は隠してた方がいいけどさ』
それでも、と言いかけた時にがちゃりと玄関のドアが開く。
「あれ〜っ？億泰くんと仗助くんとAさんじゃあないか！何で僕がここにいる事わかったの？」
康一くんが出てきた。
『何でって、康一くんが学校と反対方向に歩いて行くから・・・・・・』
「そうだったんだ。ここはねピンクダークの少年を描いてる岸辺露伴っていう先生の家なんだよ」
ピンクダークの少年？岸辺露伴？
「漫画家なんだけれど、今仕事場を見学させてもらってるんだ」
「マンガ家を見学してるだと〜？ここ、そのマンガ家の人の仕事場なの？岸辺ロハン？有名なの？その人？」
嬉しそうにする康一くんに億泰はそう言うと話の矛先を「知ってる、仗助？」と変えた。
「いや？俺パーマン知らねーって間田のヤローにバカにされてるぐれーだからよーっ」
首を横に振って仗助は答える。
「Aは？」
『私？小説は読むけど・・・・・・漫画は読んだことないかも』
読んだ記憶がない。
「でも、まっ。おめーがフラフラ歩いてるから、心配してつけて来たんだけど何でもねーならそれでいいんだよ」
安心したぜ、と仗助が言う。
ありがとうと笑う康一くん。
「中に入って一緒に見学してかない？」
「いや、俺はやめとくよ・・・・・・有名な人ってキンチョーすっからよォ〜」
「俺も〜俺はオメーが女に会いに来てるんじゃあないって知っただけでそれで満足なのよん！」
『私も遠慮する』
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妹者 - 凄く面白いです！お話の続きが気になります。更新頑張って下さい！ (2018年8月18日 23時) (
レス) id: 2e9f8a8485 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫歳花(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!凄く面白くて楽しかったです。これからも頑張ってください!!! (2018年4月5日 3時) (レス) id: ae43b29bb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シマエナガ | 作成日時：2017年8月26日 16時
