杜王港 ページ3
朝、私と兄さんはいつも通りに学校へ登校した。
億泰と仗助、康一くんは承太郎さんに呼び出しを受けた為に本日欠席。
現在時刻は午前10時30分過ぎ。
ちょうど2時間目の授業が終わった時間である。
1-Bに兄さんが姿を見せると、クラスがざわつく。
兄さんのファンが黄色い声を上げる。
そうだった・・・・・・兄さん、校内で人気なんだった・・・・・・。
3年生の兄さんが1年生のクラスに行くことは滅多にないというのもあって、ファンの子達が兄さんの周りに集まる。
しかし兄さんが「悪いが、今日の予定は決定している。A、行くぞ」と言えばファンはスッと道を開けた。
流石、極悪中隊の本体と言うべきか。
「ここから杜王港に行くとなると、1時間はかかる」
『え?徒歩で行くならもっとかかるけど・・・・・・』
「バイクで行く」
杜王駅の有料駐輪場からバイクを引っ張り出して、ヘルメットを渡される。
『兄さん、免許は・・・・・・?』
「心配するな、ちゃんと取ってる」
バイクに跨ってエンジンをかける兄さん。
あ、さようですか。
ヘルメットを被って、兄さんの後ろに乗る。
「俺の胴に腕をまわせ。しっかり掴まってねえと落ちるぞ」
『はーい』
兄さんがヘルメットしないことに関しては何も言うまい。
アクセルを、兄さんは踏んだ。
杜王港に着いたのは午前11時20分過ぎ。
予定よりも早く着いた。
コンテナの陰に身を隠して、絶縁体の糸を巡らせる。
SPW財団が開発した絶縁体の糸。
いずれレッチリとは闘うことになると分かっていたから、前々からお願いして作ってもらったのだ。
とりあえず、半径1kmまで糸を張ってみた。
私と兄さんは承太郎さんの合図があるまでここで待機。
無事にあの人が港に着けば、私たちはその人を連れて安全な野原に避難。
鞄に突っ込んでいた無線機が鳴る。
SPW財団の人からだ。
『はい、百鬼Aです。どうぞ』
――後30分程でそちらの杜王港に到着します。どうぞ。
『了解』
無線を切ると、また無線機が鳴る。
『百鬼Aです・・・・・・どうぞ』
――チリ・ペッパーにじじいのことを知られた。あと10分で杜王港に着くが、周囲を警戒してくれ。
『了解』
「・・・・・・知られたか」
『まあ、想定内ですね。どうやって電気の通っていない野原に現れたのかは終わってから考えるとして・・・・・・」
「ああ、今は頼まれたことをしねえとな・・・・・・ジョセフ・ジョースターの護衛をよ」
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妹者 - 凄く面白いです!お話の続きが気になります。更新頑張って下さい! (2018年8月18日 23時) (レス) id: 2e9f8a8485 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫歳花(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!凄く面白くて楽しかったです。これからも頑張ってください!!! (2018年4月5日 3時) (レス) id: ae43b29bb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シマエナガ | 作成日時:2017年8月26日 16時