赤ん坊 ページ14
はあああぁあぁあぁあ！？
そんなふうに叫んだ昨晩。
兄さんから話を聴くと、ジョセフ・ジョースターを家の近くまで連れて行こうとしたが、この老人が長距離バス(札幌行き)に乗ってしまった。
仗助がそのバスを走って追いかけ、高速道路に入る前に何とかジョースターさんを降ろせたのだが・・・・・・そこで彼らは赤ん坊を拾ったらしい。
そこから色々あったらしいのだが、承太郎さんとジョースターさんが明日SPW財団との用事があるとのことで。
明日1日預かってほしい、とのことだった。
しかし、仗助の家で預かるのは出来ない。朋子さんに見つかれば大騒ぎになるのは間違いない。
そういうことで、白羽の矢が立ったのが私の家ということなのだ。
なんでもその赤ん坊はジョースターさんにだけ心を開いているらしく、彼が傍にいないと周りの物を透明にしてしまうとのこと。
物や地面でさえも透明にしてしまう赤ん坊のスタンド使い。
で、だ。
透明にされない私に預ければいいのでは？となったらしい。
私のスタンド、ムーンライト・ダンサーはスタンドの特殊能力を無効化できる。
赤ん坊がいくらスタンド能力で周りを透明にしようとも、それを無効化すればなんら問題は無い。
高校卒業がかかっている兄さんと成績が危ない億泰は明日学校に行き、その間は仗助と私でその子のお世話をすることになった。
そんな訳で今日を迎えた私たち。
兄さんと億泰を見送って家で待っているとインターフォンが鳴る。
ドアを開けると仗助と承太郎さん、赤ん坊を抱えたジョースターさんがいた。
「頼んだぜ、A」
『はい』
「スマンのー」
ジョースターさんから赤ん坊と荷物を預かると、2人は黒塗りの車に乗って去っていく。
『とりあえず、仗助。家に入りなよ』
「お、おう」
ムーンライト・ダンサーのモヤを赤ん坊に巻き付けて透明化するのを事前に防ぐ。
『整った顔立ちしてるね、この子。男の子？女の子？』
「女の子。しかしよぉ〜Aがいて助かったぜ」
『うん？』
「その子の母親を探してんだけどよー透明化を無効化してくれたおかげで眼とかもわかるようになったからな」
『ああ、なるほど。今のうちに写真撮っとく？』
「そーするか」
念の為にフラッシュ無しで数枚撮る。きゃっきゃっと腕の中の赤ちゃんが笑った。
可愛い。
『仗助、赤ちゃんって可愛いね』
ふふ、と思わず笑ってしまう。
それに対して仗助は頬を赤くして「グレート・・・・・・」と呟いた。
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妹者 - 凄く面白いです！お話の続きが気になります。更新頑張って下さい！ (2018年8月18日 23時) (
レス) id: 2e9f8a8485 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫歳花(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!凄く面白くて楽しかったです。これからも頑張ってください!!! (2018年4月5日 3時) (レス) id: ae43b29bb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シマエナガ | 作成日時：2017年8月26日 16時
