襲撃 その3 ページ2
「仗助！何の騒ぎよ！今の音は・・・・・・！？」
朋子さんの声が少し遠くから聞こえる。
「こ、こいつ！今のジェット・エンジンが噴射するかのような・・・・・・スタンドパワーは」
直撃するよりかはダメージは抑えられたが、それでも相手を吹っ飛ばして棚を破壊する威力だ。
「おまえもな、仗助。おまえのクレイジー・ダイヤモンド・・・・・・ビックリしたぞ。成長しているのは、おれだけではなかったな」
コンセントに近づいて、レッチリは言う。
「もう少し待とう・・・・・・もう少し我がレッド・ホット・チリ・ペッパーが力をつけないと承太郎は倒せない・・・・・・か」
音石明のスタンドは姿を消した。
仗助が体を起こして破壊した棚を直し、私はその間に糸を回収する。
パタパタと足音が近づいてくる、朋子さんだ。
私がここにいるのは良くないので入ってきた窓から帰ろうとすると、仗助に腕を掴まれた。
小さい声で帰らなきゃと言うが、彼は離してくれない。
窓がクレイジー・ダイヤモンドによって施錠される。
この部屋のドアが開いて、朋子さんが部屋に入ってきた。
仗助の体で私は隠れられるので、思わず彼の背中に隠れる。そりゃ見つかればどこから入ってきたんだと言われるから、隠れるしかない。
「何の騒ぎって聞いてんのよッ！」
「何でもねーったらよーっ」
「さっさと宿題しなさいよ。家に帰ったら制服ぐらい脱げ！夜だし！」
朋子さんは呆れたように言うとさっさと部屋から出て行ってしまった。
部屋から顔を出して、仗助は朋子さんの姿が見えないのを確認すると、私を抱えて2階に上がる。
声を出せないのを利用されているのだ。
仗助の部屋に到着すれば、そっとベッドに降ろされた。
はあと溜め息をつかれる。
「ちこっとだけ」
隣に腰を下ろした仗助はむぎゅと私を抱きしめた。
男らしい胸板に耳を当てればドクドクと心臓が強く脈打っているのがわかる。
その音に私は安心する。
「A」
『うん？』
彼の声に私は耳を傾けた。
「さっきはさんきゅー。助かった」
『お礼を言われる事じゃないよ。それに軽傷とはいえ怪我させちゃったし』
「これぐらいはへーきだからよぉー」
心配すんな、ぽんと仗助の掌が私の頭に乗せられる。
数分、抱きしめた後に私の肩に乗っていた兄さんのスタンドから「そろそろ、Aを家に帰してもらおうか・・・・・・？」と言われた。
「わかってるっスよ」
イーイーと言う兵隊に仗助は口を尖らせた。
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妹者 - 凄く面白いです！お話の続きが気になります。更新頑張って下さい！ (2018年8月18日 23時) (
レス) id: 2e9f8a8485 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫歳花(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!凄く面白くて楽しかったです。これからも頑張ってください!!! (2018年4月5日 3時) (レス) id: ae43b29bb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シマエナガ | 作成日時：2017年8月26日 16時
