毒竜とヒーラーは恋に落ちた【FAIRYTAIL】

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『むぅ…』


ﾐﾗ「どうしたのA、そんな難しい顔するなんて珍しいわね」


『いや………なんでもない』



ミラ特製のミルクティーを飲みながら、

今日………さっきの事を考える。



あの毒竜のコブラ………………

一体何者なの？

第一印象は………つり目かな………




毒 “竜” ってことはナツと同じ滅竜魔導士？


何が目的であんなことをしているの？


悶々と考え込んでいると、後ろから肩を叩かれた。




ﾙｰｼｨ「こんばんは〜Aさんっ！」


『！ルーシィちゃん。
ふふ、さん付けじゃなくていいし敬語も抜いていいよ？』


ﾙｰｼｨ「ほんと？じゃあAちゃん！
聞いてよ、今日ナツがね〜〜！！」



ルーシィが半分迷惑そうに、半分楽しそうに話し出す。


どうやら今日、バルカン退治で色々やらかしたようだ。


ルーシィの愚痴を聞きながら、私はあるものに気付く。



『ルーシィちゃん、その子は……？』



白い小人のような、丸くて愛らしい生き物。



ﾙｰｼｨ「仔犬座の星霊のニコラっていうの、愛称はプルー！」


『星霊なんだ、可愛い……抱いてもいい？』


ﾙｰｼｨ「うん！」



すっと持ち上げると、プルーは震えながらプーンと鳴く。


可愛いなぁ、意外と好みかもしれない。


そんな事を考えながらルーシィのプルーに癒されていた。



するとふいに、眠りの魔法があたりを襲った。


ルーシィやミラ、それ以外のメンバーもその場に倒れてしまう。


しかし治癒魔導士の私に眠りの魔法は効かなかった。




『…………ミストガン？』


ﾐｽﾄｶﾞﾝ「A……」



妖精の尻尾最強の魔導士の一人……ミストガンだった。


いつも顔や頭を布で覆っていて、素顔は誰も見たことない。


しかしこの姿を見たことがあるのは、私、マスター、あとマスターの孫のラクサスもかな？それくらいだ。



ﾏｶﾛﾌ「ミストガン、眠りの魔法を解かんかい」


ﾐｽﾄｶﾞﾝ「…………」



ミストガンは無言で依頼書をマスターに見せて、再び仕事へ向かう。

私の横を通る時に、小さな袋を渡してきた。



『これは…？』


ﾐｽﾄｶﾞﾝ「………好きなのだろう？」


『！』



中を見てみると、有名なケーキ屋さんのチーズケーキ。



『どうして………』


ﾐｽﾄｶﾞﾝ「……………」




ミストガンは何も答えず、私の額に布越しにキスを落とすと、

そのまま消えていった。

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