毒竜とヒーラーは恋に落ちた【FAIRYTAIL】

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Aside




『ただいま帰りました〜』


ﾏｶﾛﾌ「おうA！やっと帰ってきおったか」


ﾐﾗ「お仕事おつかれさま！」



私は妖精の尻尾の魔導士、A・ファナレット。


他の人とは違って、盗賊退治や魔物討伐とか、そういう仕事はしない。



ﾐﾗ「帰ってきて早速で悪いんだけど、
パレラの町に毒蛇が現れて町の人達が大変みたいなの。
治療に行ってくれない？」


『わかった、パレラの町ね』



………私はいわゆるお医者さんのようなもの。


古代魔法(ロストマジック)である治癒魔法を小さい頃に習得して、妖精の尻尾に入ってからどんどん極めてきた。


その代わり攻撃系の魔法は何も出来ないけど……


魔力の質と高さから3年前にS級魔導士に認めてもらえて、
最近は私指名の仕事も多くなってきた。

忙しいけど、充実した日々を過ごしている。



ﾙｰｼｨ「ミラさーん！こんにちは〜」


ﾐﾗ「あら、ルーシィ！」


『あ………もしかして新人さん？』


ﾐﾗ「そうそう、星霊魔導士のルーシィ！」


ﾙｰｼｨ「わっ！もしかして、妖精治癒者(フェアリーヒーラー)のAさんですか！？」



ルーシィは目を輝かせる。



『うん。ルーシィちゃん、これからよろしくね』


ﾙｰｼｨ「本物だ〜！！こちらこそよろしくお願いします！！」



明るくて可愛い子だなぁ。

どうやらナツに連れてきてもらったみたい。



ﾅﾂ「A！！久しぶりだなー！！」


『ナツ、元気そうだね……あ、擦り傷できてる』


ﾅﾂ「うぉ！？悪ぃ！頼んだ！」


『ふふ、ちょっとまってね……』



ナツの膝にそっと手を近付けて魔法を使う。

膝の擦り傷はみるみる治っていった。



ﾅﾂ「っしゃ！ありがとな！！」


ﾙｰｼｨ「すごい、これがAさんの魔法…！！」


『大したことないよ』



そう言ってにっこり笑うと、ルーシィの後ろからグレイが現れた。



ｸﾞﾚｲ「ナツ、こんなかすり傷程度を治してもらったのかよ？
相変わらず弱ぇな〜」


ﾅﾂ「んだとグレイ！？」



案の定2人の喧嘩が始まる。

1ヶ月経っても変わらないなー、と私は目を細めた。

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