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ﾗｸｻｽ「A！！！Aー！！」
ラクサスが大声を出して私を探している。
…………やっぱりさすがだね、ラクサスは。
すぐ私に気付いちゃうんだもん。
今すぐ走って駆け寄って、抱きつけたら。キス出来たら。
…………なんて、考えちゃだめだ。
フードを深く被り直し、覚悟を決めた。
『…………………ラクサス、』
ﾗｸｻｽ「！！！Aッ！！」
ラクサスが振り返り、私に駆け寄る。
彼の必死そうな顔を見るだけで、目に涙が溜まってくる。
ﾗｸｻｽ「どこ行ってたんだよ、馬鹿野郎……！！」
『っ……』
ラクサスが少し目を潤ませて私の肩を揺する。
何も言えなくて黙って涙を抑えようとしていると、
いつの間にか抱きしめられていた。
一瞬焦ったけど、少しだけ身体を預けた。
………きっとこれが最後だ。
竜化していない方の腕でそっと抱きしめ返し………
そっとラクサスを突き放した。
ﾗｸｻｽ「……A………？」
『ごめん………ごめんね、ラクサス』
溢れる涙を堪えながら言葉を吐き出す。
『もう………一緒にいられない』
ラクサスは驚いたように目を見開き、私の肩を掴んだ。
ﾗｸｻｽ「っどういう事だよ！？
なんでまたオレから離れようとするんだよ！！
もうおまえを離したくねぇっつっただろ！！
指輪………もういらねぇのかよ………」
『！』
そこでふと、指輪がないことに気がついた。
そうか、あの時落としていっちゃったんだ……
ラクサスは懐から私の指輪を取り出す。
ﾗｸｻｽ「今も持ってんだぞ……ほら、手出せよっ」
少し怒った口調でラクサスは私の手をとった。
…………竜化した方の手を。
『っだめ！！！！！』
ﾗｸｻｽ「！！！」
指輪が衝撃で地面に落ちる。
急いで手を離したときには一足遅く、
ラクサスの手はほんのり黒く染まっていた。
そして焦って手を離した勢いと風により、
私のフードとマントは宙を舞う…………
ﾗｸｻｽ「……なっ………！！！」
……私の半身が竜化した姿が露になった。
ラクサスは私が完全に竜化した姿を見たことはあっても、
半身が竜化した奇妙な姿は初めて見たためか顔が青ざめている。
その反応に少し心が痛くなったが、もう後には引けない。
『…………ラクサス。全てを話すから、聞いてくれる？』
Aの悲しげな、けれど真剣な目線に、
ラクサスは言葉を発することができなかった。
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R - 毒竜の方の作品を見てから、こちらにも来てしまいました。読みやすくて面白くて、本当に小説を読んでいるみたい！大分更新されていませんが、気長に待っています^_^がんばってください！ (2021年3月8日 15時) (
レス) id: 63ac7f021a (このIDを非表示/違反報告)
オカメインコ - めちゃくちゃ面白いです！！久しぶりにこんな神作に出会いました！もちろん、毒竜の方も見てますよ！更新大変だと思いますが自分のペースで頑張ってください！ (2020年5月17日 1時) (レス) id: 3c7d81be74 (このIDを非表示/違反報告)
サクパンダ(プロフ) - EMIKOさん» ありがとうございます(><) 楽しみにしてます！！ (2020年5月3日 13時) (レス) id: 06cc87faab (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - スクショしました!消していただいても大丈夫です!!お手数おかけします、、、 (2020年5月3日 13時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - わかりました!!出来上がり次第送ります!! (2020年5月3日 12時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクパンダ | 作成日時：2020年4月8日 19時
