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･
「帰ってきたんだって」
「何の話だ」
「7年前に失踪した、妖精の尻尾の主要メンバー」
「……興味ないな」
「嘘つくなよ〜ローグ。あれほど憧れたナツさんだぜ？
それにA姉ちゃんもいるんだ」
「…昔の話だ」
･
『どうしたんですか、マスター』
ﾏｶﾛﾌ【A、ちょいと聞きたいことがあるんじゃがのう】
『？』
ある日、通信用小型ラクリマを使い、
マカロフはAに呼びかけていた。
コブラはキュベリオスと共に外に出かけていて、
家にはAとフランだけだった。
ﾏｶﾛﾌ【実は……ギルダーツを次のマスターに
指名しようと思ってるんじゃがのう……主はどう思う？｣
『！？』
Aは一瞬その言葉を理解できなかったが、
慌ててマスターに聞き返す。
『ギルダーツをマスターに！？引退するんですか！？』
ﾏｶﾛﾌ【あぁ、そう考えとるんじゃ。
本当はお前をマスターにしたかったんじゃぞ？】
『え、私を……？』
Aは思わず言葉を失う。
そんなAに対してマカロフは淡々と告げた。
ﾏｶﾛﾌ【じゃがお前はお前の道を進んでおる……
邪魔はせん。好きなようにすれば良い】
『……』
ﾏｶﾛﾌ【だがとなるとギルダーツしかおらん。
放浪癖のある彼奴でも良いのかと…】
『えっ…と…』
なんとなく……だが、
ギルダーツならマスターの仕事だ、と言って
再びマカロフをマスターに指名しそうだな……
『…いいんじゃないですか？反対しませんよ』
ﾏｶﾛﾌ【主がそう言うなら心配いらんな！
突然すまんかった、また何かあったら連絡するわい！】
ﾐﾗ【たまにはギルドに顔出してね〜！なんなら彼も一緒に♡】
マスターの横にいるのだろうか、ミラの声も聞こえた。
『それは遠慮しとこうかな……』
ﾏｶﾛﾌ「ふははは！ではまたなA！」
マスターは上機嫌に笑うと、通信を切った。
すると通信が切れた瞬間Aの顔から笑顔が消える。
Aはしばらくその場に立ち尽くし、
棚の上にそっとラクリマを置いた。
『……ふふっ、フラン聞いた？私がマスターだって』
「……キュ？」
Aはフランから視線を逸らす。
『……こんな弱い私なんかにできるわけないのにね……』
そう言って無言で窓の外を見つめるAの気持ちは、
フランにも誰にも分かるものではなかった。
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腐腐腐 - めっさ好きです！この作品に運命(？)を感じました笑続き楽しみに待ってます！ (2022年3月20日 15時) (
レス) @page25 id: c7cac8184e (このIDを非表示/違反報告)
侑夏(プロフ) - めちゃくちゃ可愛いなって思いました！夢主ちゃんのイメ画描こうかなって思ったりもしました！更新、大変だとは思いますが頑張ってください！ずっと楽しみにしています！٩(｡•ω<｡)وfight♬︎♡ (2022年3月7日 2時) (レス) id: c01e91e4d2 (このIDを非表示/違反報告)
侑夏(プロフ) - ずっと前から何度も読んでて、早く更新されないかと待ちに待ってます！私自身、コブラが好きでめちゃくちゃキュンキュンしながら読んでました！コブラがカッコよすぎてヤバいですね！発狂ものです！！夢主ちゃんのチーズケーキを前にすると、ふわふわしてるところとか (2022年3月7日 2時) (レス) id: c01e91e4d2 (このIDを非表示/違反報告)
R - たまたま見つけて一気に読みました。本当に面白かったです！とっても読みやすくて、ドキドキするし最高です！！更新待ってます。 (2021年3月8日 9時) (レス) id: 63ac7f021a (このIDを非表示/違反報告)
VJ54(プロフ) - 更新待ってます！ (2021年1月3日 23時) (レス) id: af4afd4d93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクパンダ | 作成日時：2020年4月29日 10時
